奮起を誓うセミファイナル
内川幸太郎の
鋭い眼差しの先の最適解
文・徳岡明信【月曜担当ライター】2024年4月8日
激動のレギュラーシーズンから約1週間の短い休みを挟んでついに始まる
Mリーグ23-24シーズンセミファイナル
レギュラーシーズンのポイントを半分持ち越しての開始となる。
首位のU-NEXT Piratesは頭1つ抜け出しているが、
2位~6位のチームに関してはまだまだ何も分からない程の差だ。
1チーム20戦の短期勝負になり、1戦1戦の重みはとても大きくなる。
KONAMI麻雀格闘俱楽部以外は史上初の2度目の栄冠が掛かっている。
激戦必至、その火蓋が切って落とされる。
第1試合
東家:鈴木優(U-NEXT Pirates)
南家:内川幸太郎(KADOKAWAサクラナイツ)
西家:日向藍子(渋谷ABEMAS)
北家:園田賢(赤坂ドリブンズ)
比較的穏やかに局が進んでいく序盤となった開幕戦。
東4局
1巡目の日向が切ったから勢いよく仕掛けていくのは、
レギュラーシーズンMVPの鈴木優だ。
Mリーグ史上初の5連勝を含む、堂々たる勝ちっぷりで駆け抜けたレギュラーシーズン。
セミファイナルでも先陣を切って暴れにやって来た。
ホンイツかトイトイの進行で発進した優、
ドラのを持って来てここで打とする。
保留のか
あるいはマンズの枚数の方が勝っているので
ホンイツに決めてから切っていくかと思ったが
これは意外な選択であった。
が暗刻になってこの終盤でドラの切り。
一貫してとを見せない。
自身のアガリ率の低い。
なのであれば、やを見せずに他家に打ち辛くさせてしたまま
ミスリードを誘うのが優の意図だ。
現に親の園田もを打ち出すタイミングが遅くなり受け気味の進行となっていた。
結果は全員ノーテンで流局。
全員が優のミスリードにまんまとハマってしまった。
自身のアガリが見込めないならせめて全員に圧をかけて道連れのノーテンにさせよう。
アガリどころかテンパイすら出ない局であったが、
優の引き出しの多さが光った面白い1局であった。
続く南1局1本場
親の優の追いかけリーチが入るも
一発ツモで嬉しい2000/4000は2100/4100をツモるのは日向。
このアガリで一気にトップ目まで躍り出る。