2位を巡る駆け引きと激突 宮内こずえ・丸山奏子・瑞原明奈の明暗を分けた1牌の差 麻雀最強戦2021「女流プロMの城壁」観戦記【A卓】担当記者:東川亮

 

ある意味で、これも麻雀らしい結末なのだろうか。

対局直後の宮内と瑞原、両者の表情が印象的だった。

4位に終わった丸山は、序盤の放銃から巻き返して最後まで決勝進出を争ったが、あと一歩が及ばなかった。

だが、戦い終えた彼女は笑みを浮かべていた。

苦悩しながらも強者と真剣勝負ができたことを、心から喜んでいた様子だった。

3位の瑞原は、最後は運を天に委ねるしかなかった。

だが、もしかしたら自身の中では、それ以前にできることがあったと感じているのかもしれない。

悔しさを隠さなかった女海賊は、きっと次の機会にはまた一つ、強くなっているはずだ。

2位通過の宮内は、東4局の放銃がかなりこたえていたという。

しかしそこから我慢をして崩れなかったことが、最後の逆転劇へとつながった。

それはもしかしたら、経験の成せるわざだったかもしれない。

1位の高宮は、序盤の加点を生かして逃げ切った。

2位以下が接戦となったことも、彼女にとって有利に働いただろう。

ただ、次は1位のみが価値のある戦いだ。

そこで勝つために、ベルセルクはいま一度剣を取る。

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