【Mリーグ2021】渋谷ABEMAS【開幕直前囲みインタビュー】

屈辱の3年連続3位を払拭!!

誰よりも強い覚悟をもって

“四度目の正直”で優勝を狙う!

(左から)松本吉弘 日向藍子 多井隆晴 白鳥翔

-開幕して、今の率直な思いを教えてください。

松本 去年多井さんが悔しい思いをしたのが、僕ら全員同じ思いを持てたシーズンだったと思っています。僕らは3年連続3位という、いつもファイナルのスタジオで優勝している人たちを目の前で見送っている、という悔しい思いをしています。多井さんは最後の卓に毎回ついていて僕らよりもより間近に見てきているので、その多井さんを僕らも優勝させたいですし、僕らも悔しい思いを3年間分晴らすつもりで今年のシーズンはやりたいと思います。今年は初戦に出ることになったので、まずは景気よく行ってレギュラーシーズンを1位で勝ち抜きたいと思います。

日向 試合が近づくとすごく緊張して、あまりちゃんと寝られませんでした。目標は優勝なんですけど、新しいメンバーがたくさん入ったので、どう戦うかを私は一つ題材に挙げています。今日はいきなりMリーグでの松ヶ瀬さんが見られるので、いろいろなことを吸収しながら、私たちもレベルアップできたらと思っています。チームの中のバランスではどこのチームにも負けていないと思います。強いですし、同じメンバーで3年続けさせてもらっている中でのチームワークの良さは断トツだと思うので、そこの懸念は全くありません。

多井 去年のことはすっかり忘れているんですけど、ただやっぱり、プロ野球でもサッカーでも、通算成績って生涯残るものじゃないですか。どのチームが一番勝っているんですか?というのは数字に表れているじゃないですか、どの選手が勝っているかも。強い人が必ずしも勝つ競技ではないですけど、勝っちゃっているじゃないですか、最強位も獲っちゃっているし。3年連続3位だから何を変えるか、とよく言われるんですけど、変える必要ありますかね。逆に聞きたいですね、勝ち続けているんで。ただ本気で言うと、ファイナルに入ったときの残り12試合を4人で3回ずつ打って優勝したいんですよ。そのためにどういうふうにレギュラーシーズン・セミファイナルを戦うか。あとはレギュレーションで、2年連続でファイナルに残れなかったチームが選手を代えなければいけませんが、僕は選手を代えたくないんですよ。このチームで勝たないと意味がない、新しくメンバーが変わったあとに優勝しても僕はうれしさが半分しかないと思っています。だから、必ず決勝に残るということだけをまず考えます。まずはレギュラーシーズンで6位に残り、セミファイナルで4位以内に残る、それしか今は考えていません。

新戦力に関しては、ほとんど対策は練れているんですけど、彼らも大舞台で緊張のあまり間違えちゃうと思うんですよね。その辺もふくめてすごく上から観察しようかなと思っています。

白鳥 今、たかはる(多井)の話を聞いていても、この4人で優勝しないと意味がないなと思っていますし、優勝したいという気持ちが年々強くなってきています。4年目なんですけど、今年こそは優勝したいという気持ちと、あとは何度も言っていますけど、最後にたかはるに5連闘させてしまって負けてしまった、そのときはたかはるが行くのが一番いいなと思って、そういうオーダーになっても何も文句はなかったですけど、今回は自分が出ても大丈夫だと思うくらいの練習量と精神状態で今日という日を迎えられたと思うので、そういう気持ちで1年間しっかり戦いたいと思います。

-多井選手にお伺いします。昨シーズンの悔しさは忘れたと言っても忘れられないと思いますが。

多井 大きい失恋をしたことがありますか?忘れたようで忘れていない、そんな感じです。忘れられない恋人のような感じであのシャーレを見つめています(笑)。引きずっていてもいい結果って出ないと思うんですよ。負けたイメージだけ残って、またやられちゃうんじゃないかって。恋愛と一緒ですね。だからもう、新しい恋は始まっています(笑)。

日向 彼女いませんけど(笑)。

-去年のファイナルが終わった後の取材で、まだまだ松本選手・日向選手・白鳥選手には足りないものがあると話していましたが、それぞれの足りないところはどういうところだと感じていますか。

多井 僕が20代の頃よりも松本はしっかりしているし、僕が30代のときよりも白鳥・日向はしっかりしているんですけど、経験は麻雀において結構大事で、特にベテラン選手の思考を読まないといけません。あの人たちは何を考えているのかとか、どうして僕がこういうふうに成績が安定して残せるかとか、そういったところを常日頃から、指導とは言わないですけど引き出しをたくさん教えていって、彼らに合った戦術みたいなものをこれからはちゃんとそれぞれに教えていきたいと、まずは思っています。松本は攻撃面では僕と遜色ないと思っていますけど、守備面や序盤の構えがまだまだ経験が足りないなと。あの人相手ならこうしなさい、という器用さがまだないと思います。白鳥・日向もそれぞれあるんですけど、そういうのは控え室で、たとえば松本の試合を3人で見ているときに、「(白鳥)翔ちゃんだったらこういうところはあるけど松本はこれでいい、翔ちゃんはこれはやらない方がいい」ということを常日頃から教えています。僕はもうよぼよぼじゃないですか・・・否定してください(笑)。僕はあと10年以上やりたいと思っていますけど、その10年間で彼らが僕より強くなるようにするのが僕の仕事です。それが後に継ぐということだし、藤田晋への恩返しなので。3人、4人多井隆晴がいるチームをどう思います?っていうことです。それだったらもう無敵になるはずなので。そうするのが僕の仕事です。

■藤田晋監督コメント

渋谷ABEMASは、これまでの3年間、連続3位という悔しい結果が続いています。昨シーズンは多井選手が嗚咽に近いような泣き方で悔しがっていたのが印象的でした。誰よりも強い覚悟をもつ絶対的エース多井選手と、それを近くで追いかける白鳥、松本、日向の3選手が、昨シーズンに痛感した悔しさをばねに、今日からのMリーグに向けて準備してきました。

これまでの累計スコアが圧倒的トップの渋谷ABEMASは、今シーズンこそ“四度目の正直”で優勝を狙いにいきます」

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※写真は新型コロナウィルスの影響を考慮し、出演者とスタッフの安全に配慮した形で撮影しております。

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