どん兵衛のうまみと
麻雀の醍醐味を噛みしめて
村上淳、
熱戦を制し麺飯位戴冠
文・東川亮【特別対局担当ライター】2023年3月23日
日清食品の製品は、どれもおいしいものばかりだ。
ただ、好みは人それぞれであり、人によって好きなものは違うだろう。
そこに、優劣や上下はない。
しかし、各ブランドを背負って麻雀を打つというならば。
譲れないものがある。
譲ってはいけないものがある。
麺飯位決定戦。
それは、日清食品の製品を代表した雀士による戦い。
人を人たらしめるのは食への愛着であり、麻雀プロを麻雀プロたらしめるのは、勝利への執念である。それらがぶつかり合うというならば、とことんまでやるしかない。
用いる牌は日清牌。
食と麻雀に愛情を注ぐ日清食品が開発したオリジナル麻雀牌で、実際の牌とは以下のように置き換えられる。
マンズ→「麺ズ」
ピンズ→「どんズ」
ソーズ→「ソース」
東南西北→「日清食品」
白發中→「白・ハングリー・中(NISSIN)」
実況は言い間違えの不安しかない日吉辰哉、そして解説は初代麺麺位・小林剛(U-NEXT Pirates)。
舞台は整った。
さあ、食らいつくそう。
相手を、そして日清食品製品の数々を。
日家:麻雀星人・多井隆晴(渋谷ABEMAS)
清家:マ王・佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
食家:ずん兵衛・村上淳(赤坂ドリブンズ)
品家:カヤーモリ・茅森早香(セガサミーフェニックス)
ソースでド高目ふっくら仕上げろ村上淳
「ずん兵衛」を両手に持参して登場した村上。おい、胸元になんかいるぞ。
そう、あれは前回の「麺麺位決定戦」でチームメートの丸山奏子が持参したひよこちゃん(本人の私物)である。今回、村上はひよこちゃん、そして麺飯位への思いを丸山から託されて参戦したのだ。
今回も無人カメラの間に鎮座して対局を観戦。存在感がすごい。
ひよこちゃんに見守られながら、村上は日1局1本場にリーチピンフツモドラドラ裏裏のハネ満で大量加点に成功。
このアングルで見ると、本当に一緒に闘っているみたいだ。
ひよこちゃんは多井をガン見して威嚇。しかし、可愛いがゆえに効果がなかったのか、
日2局は多井がわずか3巡で暗刻のカン2麺()待ちリーチをかける。
「カンリャンメン、カンチャンかリャンメンかわかんないやつ」
すかさず解説の小林が鋭い指摘を入れる。用意していたのか。
多井のリーチに形を残しつつ対応していた村上が追いつく。ていうか、普通に勝負手だ。ホンイツ赤で満貫確定、高目5ソー()ツモならイーペーコーでハネ満になる。
しかし、村上の手牌はさらに進化を遂げた。次巡、何と3ソー()を引いてツモり四暗刻テンパイ。そのときに出ていく赤5ソー()はリーチの多井にワンチャンスだ。
ず「なあひよこちゃん、どうするよ?」
ひ「決まってんだろずん、ここまで来たなら・・・」
ず「そうだよな!」