本田朋広が繋ぎ止めたラス前 その4着に胸を張れ──【須田良規のMリーグ2022-23セレクト・12月22日】

12月22日(木)第2試合南2局2本場TEAM雷電本田朋広はマンガンを放銃する。

アガったのはKADOKAWAサクラナイツ堀慎吾
ここまで快進撃を続けてきた本田がついにつかまった、という印象である。

本田の入り目【5ピン】で、前巡に堀の現物【6ソウ】を残して【4ソウ】の方を先に打っておけばこの放銃は回避できた格好ではある。
実際この切り遅れについて残念と捉える感想が散見されたのだが──、
個人的には、致し方ないように思う。

【5ピン】を引いてテンパイする前の形では、おそらくそこまで本田も突っ張る気はなかったはずだ。
堀の早いリャンメン仕掛けはドラが固まっていそうだし、
前巡の安全牌東手出しで、そのときもう張っていてもおかしくない。
自身がテンパイする前の形で【4ソウ】を切る方が、微妙に見える。

そして堀は今【1ソウ】を手出ししたところで、まず【發】アンコなどのタンヤオ以外の手役、
待ちはピンズを含めればいくらでも想定できる。

この瞬間本田がテンパイして、しかも場に【6ソウ】が3枚出ている状況で【4ソウ】1枚押してのリーチは、
ちょっと咎められないと思う。

さて、本題はここからである。
局が進んで南3局1本場

ラス目になってしまった本田がこの形になった11巡目。【2マン】切りでテンパイになる。

このときすでに、東家の堀がドラの【白】をポンしてテンパイしている。

本田はこれに対し、堀の現物【5ピン】を切って迂回を選んだ。

私は今日までの本田の攻撃的姿勢からやや意外に思ったが──、
考えてみれば、これは素晴らしい判断ではないだろうか。

まず現在ラス前で、ラス目の本田は3着目U-NEXT Pirates小林剛と6400点差、
2着目渋谷ABEMAS多井隆晴と12400点差である。
トップ目堀とは18400点差で、この局含めて2局でまくる現実的な着順は、可能性としては良くて2着までだろう。

マンズがまるで通っていない堀に【2マン】を切って1300のリーチをしても、
これがアガれたところで残り1局になってしまう。

危険牌を切ってドラポンの親との1対1にして、貴重な局数を安手で潰す──、
確かにラス目でリャンメンとはいえ、このリーチは状況に見合っていないプレイと言えるだろう。
また、万一の横移動で本田の着アップに繋がることもある。

この局は、小林がリーチ棒を出したタイミングで堀のツモアガリ。
トップ目とは離れたが、3着目とは1000点縮まった形だ。

そしてまだ、局は2局以上続けられるのである。

南3局2本場は、本田と小林がリーチ。
多井の一人ノーテンで──、今度は2着目との点差が縮まった。

南3局3本場

テンパっていた多井が堀に2000は2900の放銃。

本田の思惑通りに、少しずつ少しずつ着アップが近づいてくる。

そして南3局4本場
本田は小林と5400点差、多井と6500点差まで来ていた。

ここで北家小林は【南】ポン、【3ソウ横向き】【1ソウ】【2ソウ】と仕掛けてテンパイ、

南家多井も【白】ポンしていて【2ピン】を切ってこの形。

この【2ピン】に、本田が飛びついたのである。

25pがもう7枚目で、ここは仕掛けなければこの手は無理だ。
ただクイタンしか役は見込めないが、現段階では小林に危険な【1マン】を打たず、ケイテンの形。

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