風林火山のポイントゲッター松ヶ瀬隆弥、チームの期待に応えた大きすぎる個人2連勝【Mリーグ2021観戦記10/12】担当記者:江嵜晋之介

風林火山のポイントゲッター!
松ヶ瀬隆弥
チームの期待に応えた
大きすぎる個人2連勝

文・江嵜晋之介【火曜担当ライター】2020年10月12日

2週目に突入したMリーグ2021シーズン。
新メンバーも全員1戦以上は出場しており、今後各チームがどのようなオーダーで対局に臨むのか気になるところ。
そんな中、EX風林火山は2戦目に松ヶ瀬を送り出した。

他チームの選手は1、2回の出場となっている中で、今シーズン早くも4試合目の出場となった松ヶ瀬(逆に昨シーズン優勝の立役者である勝又はまだ1回の出場もない)。

チームの作戦としては「松ヶ瀬に早くMリーグの空気に慣れてもらい、ポイントゲッターになってほしい」といったところだろうか。いずれにせよチームからの期待が垣間見られるオーダーだ。果たして松ヶ瀬はチームの、ひいては風林火山サポーターの期待に応えることができるのか。

第2回戦

東家:岡田紗佳(KADOKAWAサクラナイツ)

南家:小林剛(U-NEXT Pirates)

西家:鈴木たろう(赤坂ドリブンズ)

北家:松ヶ瀬隆弥(EX風林火山)

東1局
北家の松ヶ瀬がさっそく先制リーチをかける。

カンチャンが先に埋まっての【2ソウ】【5ソウ】待ちリーチ、ドラの【5ソウ】でアガることができれば打点的にも嬉しい。
その直後、【9ピン】を引き聴牌を入れた南家のたろうが…

ドラ【5ソウ】切りリーチに踏み切るも、松ヶ瀬への放銃となる。

松ヶ瀬には字牌と【2ピン】しか通っておらず、ほぼノーヒント。
【5ソウ】を切ってリーチすることで【2ソウ】が筋になり他家からの振り込みも期待できる。
攻めっ気の強いたろうらしい選択を見せたが、松ヶ瀬がスタートダッシュを決める結果となった。

東4局
松ヶ瀬の親番。岡田にチャンスが訪れる。
5巡目、【4ソウ】を持ってきて一向聴になった岡田は

【9マン】を切って二向聴戻しを選択した。


【2マン】を切って一向聴に構えたとして、1枚切れのペン【7マン】が残ってしまっては勝負しづらい。愚形を払い、好形リーチを狙う算段だ。

2巡後、【4ピン】を引いてきて打【2マン】

【2マン】を切った場合、聴牌する牌は11種類。【4ピン】をツモ切った場合は9種。一見受入れは増えたように思えるが、【2マン】切りは愚形聴牌になるパターンが【2ピン】【6ピン】【9ピン】【5ソウ】【7ソウ】の5種類、対して【4ピン】切りは【5ソウ】【7ソウ】の2種類だけと、実は好形聴牌のパターンは【4ピン】ツモ切りの方が多い。先程愚形を払っていったことを考えると【4ピン】をツモ切るかと思われたが、ここは牌の種類を優先させる。

その後、【4ピン】単騎の黙聴から【2ソウ】【5ソウ】に変化しリーチ。

道中たろうからの追いかけリーチがかかるも、16巡目にツモ。

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