234の三色を固定する、滝沢らしい選択だ。
しかし、この打には直接的な裏目であるや以外にもロスがある。
一番大きいのはをツモってきた時
この打の隠れたロスと同じように、大きなメリットもある。
が通ってあと引掛けになり…
2巡目にが置いてあることが盲点となった。
この3900のアガリが、ギリギリのトップを演出したと言えよう。
萩原聖人プロ。
最後のインタビューで萩原は「内容が今までで一番悪かった」「仕掛けの決断ができなかった」と言った。おそらくこの局のことだと思われる。
ホンイツにするにはブロック不足、さらにドラ入りリャンメンがあったので難しく感じてしまったのかもしれない。
とはいえ、このを鳴かないとアガリの道がかなり細くなるのでポンする一手だとは思うが、チームメイトの黒沢はなくイメージが全く湧かない。
萩原の我慢が活きた場面もあった。
四暗刻のイーシャンテンで持ってきた。
対面の岡田がをポンしてピンズのホンイツ仕掛けだが、まだ余らせていない。
そして自分はラス目。
この状況において萩原はなんとを切って四暗刻を諦めた。
松嶋「なんと! これが萩原の意地?」
藤崎「こんな萩原はみたことがない。チーム戦ならではですね…」
解説陣も驚く。
結果的にここでの我慢によって3着になれたとも言える。
まだ各チーム14試合を終えたところだが、徐々に差が開きつつある。
これから下がっていく気温に反比例して、卓上は熱くなっていくだろう。
麻雀ブロガー。フリー雀荘メンバー、麻雀プロを経て、ネット麻雀天鳳の人気プレーヤーに。著書に「ゼロ秒思考の麻雀」。現在「近代麻雀」で戦術特集記事を連載中。note「ZEROが麻雀人生をかけて取り組む定期マガジン」、YouTubeチャンネル「ZERO麻雀ch」