今夜こそ届くか 揺れるサクラのピアスに岡田紗佳の満開を予見する 【Mリーグ2021観戦記10/26】担当記者:ZERO

234の三色を固定する、滝沢らしい選択だ。

しかし、この打【4ソウ】には直接的な裏目である【北】【4ソウ】以外にもロスがある。

一番大きいのは【赤5マン】をツモってきた時

こうなると、【2マン】より【4ソウ】を持っておきたい。

この打【4ソウ】の隠れたロスと同じように、大きなメリットもある。


滝沢は三色が崩れてカン【3ソウ】でリーチにいった。

【6ソウ】が通ってあと引掛けになり…


萩原から出アガリ。

2巡目に【4ソウ】が置いてあることが盲点となった。

この3900のアガリが、ギリギリのトップを演出したと言えよう。

萩原聖人プロ。

最後のインタビューで萩原は「内容が今までで一番悪かった」「仕掛けの決断ができなかった」と言った。おそらくこの局のことだと思われる。


萩原はこの手牌で【中】2枚・【發】2枚ともスルーしたのだ。

ホンイツにするにはブロック不足、さらにドラ入りリャンメンがあったので難しく感じてしまったのかもしれない。

とはいえ、この【中】を鳴かないとアガリの道がかなり細くなるのでポンする一手だとは思うが、チームメイトの黒沢はなくイメージが全く湧かない。

萩原の我慢が活きた場面もあった。


四暗刻のイーシャンテンで持ってきた【9ピン】

対面の岡田が【西】をポンしてピンズのホンイツ仕掛けだが、まだ余らせていない。

そして自分はラス目。

この状況において萩原はなんと【6ソウ】を切って四暗刻を諦めた。


なんとこの時…


【9ピン】は当たり牌。

松嶋「なんと! これが萩原の意地?」

藤崎「こんな萩原はみたことがない。チーム戦ならではですね…」

解説陣も驚く。

結果的にここでの我慢によって3着になれたとも言える。


まだ各チーム14試合を終えたところだが、徐々に差が開きつつある。

これから下がっていく気温に反比例して、卓上は熱くなっていくだろう。

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