自身40,000点、他三人が20,000点弱の状況で迎えた東2局の白鳥。役ありピンフのみの先制聴牌。ここは……
1.リーチ!
2.ダマ!
1.リーチ!
ここはかなり人によって判断が分かれるところだろう。状況と判断に至った思考を挙げるとすれば、
状況
・自身はトップ目であり、他家の親をアガって1局潰すのが偉い。
・マンズはパラパラと切られており、山にそこそこ残っていそう。
判断に至った思考
ダマテンのほうが局消化率は確かに高そうだがそもそもマンズがよく、リーチの威圧力も含めればそこまで大差なさそう
⇒リーチをかけてツモアガり、裏ドラが乗ったりすれば残り最短6局をかなりトップで通過できそう
⇒上記二点を考えると、親の小林や子供二人に追いつかれて放銃するリスクよりもリターンのほうが大きい!
こんなところだろうか。
結果は……
一発ツモ! 山に6枚あったを見事捉えた!
トップ目の役あり両面聴牌をリーチするかダマテンにするかは麻雀界全体の永遠の議論テーマである。どちらを選んだかやその結果に振り回されるよりも、しっかりと状況を把握し、思考を巡らせ、リスクリターンを天秤にかけていくその過程を大事にしていきたい。
四問目「七対子単騎判断」
【東3局】
親番佐々木がをポンしている局面。丸山がドラを重ねて七対子聴牌。トップが大事なMリーグルール、ここでリーチに行くのは決定として、待ち選択はどっちにしよう?
1.切ってリーチ!(待ち)
2.切ってリーチ(待ち)
1.切ってリーチ!(待ち)
は丸山の目からが四枚・が三枚見えてて使われにくい牌である上に、見えている範囲で三枚残っている。
はついさっき一枚切られてしまっているが誰にもポンされていない。
これは明確に単騎が優位といえるだろう。を切った小林やを鳴いている寿人に対子以上で持たれていることはほぼないし、白鳥に対子で持たれている可能性も少ないし、出アガリも期待できる待ちだ。
一方では誰かに対子以上で持たれていることが否定できないうえ、出アガリも期待しにくい待ちである。
結果は……
激痛の。
意思と理がある選択や数字上有利な選択が必ず報われるとは限らないのが麻雀。それでも有利な選択をし続けて、結果を残していくしかないのが麻雀である。
五問目「追っかけ判断」
【南2局】
マンガンをアガってトップへの挑戦権を得た丸山。
聴牌するも、トップ目の白鳥からリーチが来た一発目。しれっとを押している小林の動向も気になる、ここは……
1.切って降ります……
2.切ってリーチ!
3.切ってダマ!
3.切ってダマ!
恐らくこの半荘で一番難しかった局面だろう。