4選手の深い読みと甘えぬ選択、勇気の決断が 今シーズン屈指の名勝負を生んだ【Mリーグ2021観戦記1/7】担当記者:東川亮

この試合でも、幾度となく鋭い一打を繰り出した堀。

難しい試合の中で、最後に獲物をさらう海賊の一面を見せた瑞原。

我慢を重ね耐え続け、ラストチャンスに懸けた黒沢。

滝沢はもう、祈ることしかできない。だが、彼なくしてこの対局は生まれなかった。

数多くのロン牌ビタ止めで、見る者を唸らせた一戦。そのクライマックスは、麻雀の華、めくり合いに委ねられた。各チーム、各選手を応援するファンの思いはさまざまだ。だが、誰が勝っても、間違いなくこう言える。

麻雀は、Mリーグは、やっぱり面白い─。

この日戦った4選手は、確かに結果上の勝敗こそついたものの、誰一人として最後まで戦いから脱落することはなかった。4者が集中を保ち続け、それぞれに素晴らしい、凄まじい選択を見せたからこそ、今シーズン屈指の名勝負が生まれたのだ。

通常、観戦記を書くときはある程度メインになる選手を決めるのだが、今回ばかりはどうしても決められなかった。全員が主役として見せ場を作った、本当に面白い試合だった。可能であれば、まだ見ていない人はもちろん、リアルタイムで観戦した人も、もう一度ABEMAプレミアムでこの試合を視聴していただきたい。

・・・誰が勝ったのかを書かないで終わるのはよろしくないな。
最後に、この戦いを制した選手の決めポーズで、観戦記を締めくくることにする。

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