明るく、熱く、浅見真紀 勝負を決めた6000オール!【Mリーグ2024-25観戦記 3/17 第1試合】担当記者 #後藤哲冶

明るく、熱く、
浅見真紀
勝負を決めた6000オール!

文・後藤哲冶【月曜担当ライター】2025年3月17日

Mリーグレギュラーシーズンも残り2週間。
試合数が残り少なくなるにつれ、卓上を交錯する想いが強くなる。

レギュラーシーズン突破が苦しくなってきた下位3チーム。
通過するためには多少無理な勝負であってもせざるを得ない、そんな状況になってきた。
勝ちたいという気持ち、今日出場する風林火山とBEASTXの2人は特に強いはず。

しかし、その想いが強ければ強いほど、良い牌が来てくれるゲームではないから。
無作為に積まれた牌の中から、今日の勝ちを手繰り寄せるのは、誰か。

3月18日 第1試合
東家 勝又健志 (EX風林火山
南家 醍醐大  (セガサミーフェニックス
西家 浅見真紀 (赤坂ドリブンズ
北家 鈴木大介 (BEASTX)

東1局、ある選手に大きな手が入った。

親番の勝又だ。
勝又はこの形から、【9マン】を切ってチートイツに決める選択。
【9マン】が既に3枚切られており、【6マン】も自分目線2枚見えている。
メンツ手としてこの【6マン】【9マン】の形を使うのが非常に難しくなっていたこともあり、ここはチートイツに舵を切る。

これが大正解だった。
【赤5ソウ】を引いてテンパイ、更にはドラを引いてきて超高打点の18000点。

が、勝又は次巡引いて来た【7ソウ】に待ちを変えてリーチ判断。
出てもおかしくない待ちで、他家の手を止めることもできるリーチに踏み切った。

しかしここは大介がかわす。
勝又の現物【3ソウ】【6ソウ】待ちのピンフのみテンパイをしていた大介が、浅見から零れた【3ソウ】を拾った。
1000点のアガリ。

勝ちたいという想いがひときわ強い2人。
しかし当然、勝ちたいのはその2人だけではない。

東2局

先制リーチは親の醍醐。
カン【6マン】のリーチのみと待ちも打点も不服だが、ここはリーチへ。
親がリーチを打つということは、他家に与えるプレッシャーが違う。

そこに追い付いたのは……というより、先にテンパイを入れていたのが浅見だった。
この牌姿は醍醐からのリーチが入る直前。
【5ピン】【6ピン】どちらかを切れば単騎テンパイだが、【4ソウ】をツモ切って【4ピン】【7ピン】リーチの受けを残す選択もある。
が、もう巡目的にテンパイをとった方が良さそうな事、【3ソウ】【6ソウ】【9ソウ】を引いてくればドラ待ちでリーチが打てることもあり、ここは単騎テンパイをとった。

そして醍醐からのリーチが入った直後、【2ソウ】を引いて【2ソウ】【5ソウ】ノベタンテンパイで追っかけリーチ。
満足のいく形とは言いにくいが、これでも十分に勝算ありと考えて強気に追っかけた。
対親であっても、4枚見えている【2ソウ】【5ソウ】待ちでも、強くいける心臓が浅見の持ち味。

そんな2人のめくり合いに最後方から追い付いてきたのが勝又だった。
カン【4ソウ】を引き入れて三色完成。
【6ピン】【9ピン】待ちはリーチ者2人に通りそうなこともあり、大介から出る可能性を下げないために、ダマテンに構える。
【9ピン】出アガリ3900は寂しいが、それでもアガリ率を最大にすることが大事だと判断した。

3人のめくり合いの行方は――

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