王道・滝沢和典が魅せた後の先の極意【Mリーグ2021観戦記1/28】担当記者:越野智紀

何もかも見えている中での選択で有利に立ち回って鮮やかなアガリ。

これが滝沢和典です。

南3局。

下家の多井に「アシストよろしく!」と言わんばかりの仕掛けが入り、点数状況的にはその提案に乗ればトップが堅そうな滝沢でしたが

近藤の安全牌に困らず手を進めれそうな形なので、自らもアガリに向かいます。

一方で多井は滝沢から全くアシストの気配がなく

「…思ってたんと違う!」

と、苦しい状況。

滝沢・多井の呼吸が合わない隙を突いて手を進めていた近藤。

アシストせずに真っ直ぐ手を組んでいる滝沢を早く降ろしたいので、鳴いてのタンヤオは考えずリーチを目指して【2マン】切りを選択すると

ズバッと【5マン】

多井に【3ソウ】は現物ですが【6ソウ】勝負でリーチをかけます。

やっぱりアシストしたほうが良かったのかなと思いながら中抜く滝沢。

「滝沢くん、だから言ったじゃない」

と、恐れていた事態が起きてしまった多井でしたが

端から端まで全面危険牌の手になりながら、二軒リーチをかいくぐってアガリ切った多井。

 

連携が取れず肝を冷やした滝沢と多井は、

 

南4局に滝沢連荘の後、多井が2着浮上のアガリをして最後は仲良くフィニッシュ。

KONAMIの月間未勝利の窮地を滝沢が救い、チームは5位へと持ち直しました。

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