誰かと待ち合わせてるみたいに見えたなら間違いじゃない【Mリーグ2021観戦記2/11】担当記者:越野智紀

南場に入ると日向選手は役牌よりも1・9牌から切る傾向はあるので判断が難しいですが、今回は好配牌なので少し手を遅く見せようとしてそうです。

この手は一気に進み、【8ピン】単騎のタンヤオチートイツ赤赤のテンパイ。

捨て牌もチートイツには全く見えないので、【東】【西】【北】【中】【3ピン】【9ピン】あたりの待ち頃の牌がきたらリーチといきたいところ。

そこから瑞原選手が【中】をポンして、残るリーチを打てる変化の候補が【東】【西】【北】【3ピン】【9ピン】

内川選手から2枚目の【北】が打たれて【東】【西】【3ピン】【9ピン】

内川選手から2枚目の【9ピン】が打たれ【東】【西】【3ピン】

瑞原選手から2枚目の【東】が打たれて【西】【3ピン】

待ち頃の牌が次々と失われていったその時に

日向選手の前に現れた【西】

「君を待ってたんだ」と言わんばかりにリーチをかけます。

園田選手は序盤に【6ピン】【4ピン】と切られた日向選手のリーチ宣言牌【8ピン】を怪しみながらも、その捨て牌からチートイツとは断定出来ず。

【8ピン】が手牌に関連している可能性も考えられたため、【7ピン】ではなく現物の【4ピン】切りを選択することになり

結果これが園田選手にとって痛恨の裏目。

アガリ逃しの後に掴んだ【西】で日向選手に満貫放銃となってしまいました。

2回のアガリでトップに立った日向選手は

【發】バックで仕掛けた時にタンヤオと見えるような捨て牌作りなど、その後も妖艶さを見せ続け

シーズン序盤の不調を吹き飛ばして、復帰後は個人2連勝。

首位のU-NEXT Piratesが見える位置まで渋谷ABEMASを押し上げ、2戦目の多井選手にバトンを繋ぎました。

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