遅れてきたシンデレラ 丸山奏子が紡ぎ出す赤坂ドリブンズ2021シーズン最後のシンフォニー【Mリーグ2021観戦記3/10】担当記者:ゆうせー

【1ピン】で回った。丸山同様に、次局がある未来に望みを託した。

魚谷と丸山の望み、そして瑠美の逆転の希望は、

多井の的確な読みと踏み込みが生んだ、この【7マン】ツモによって打ち破られることとなった。

アガリを決めるときの多井の手順は本当に美しい。そこにいることが運命づけられていたかのようなツモアガリがこの半荘の決定打となり、多井は見事トップを獲得。4シーズンに渡る連続+200ポイントを達成した。

南4局1本場にアガリを決めた瑠美が2着。南4局0本場の七対子のリーチといい、今日は意志決定がスピーディーで、復調を感じさせた。

南場で盛り返しを見せた丸山が3着、南3局での放銃が響いた魚谷が4着となった。

去り際のドヤ顔もまた、強い多井にはよく似合う。

インタビューで多井は、麻雀星人バッヂとともに、スポンサーやチェアマンへの感謝を語っていた。多井はYouTubeでもあらゆる業界の方との架け橋となっており、自他ともに認める麻雀界の第一人者だ。

過去のセミファイナル、ファイナルでは、「優勝するなら俺を倒していけ」とでもいうような、Mリーグのボスキャラのイメージがあった多井。今季は正真正銘のヒーローとなるべく、仲間やファンとともに悲願の優勝を目指す。

そして、7位で今シーズンを終えることになるであろう赤坂ドリブンズ

初代王者がここまで苦戦することになるとは、麻雀とはつくづく恐ろしいものである。

控え室配信で、ファンの方々からのメッセージに感極まる丸山。そして、丸山にもファンにも、今季の不振を誠実に詫びる村上。園田もたろうも今は悔しさでいっぱいだろう。

悔しい思いは選手を強くする。

来季の赤坂ドリブンズの、そして丸山奏子の麻雀に大きな期待を寄せて、Mリーグ2021レギュラーシーズン木曜日最後の記事としたい。

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