「神域Streamerリーグ」は今後、各チームの指名選手との合意を経て、2022年5月から開催。対局の模様は天開司の公式YouTubeチャンネルで配信される。
雀魂を用いた麻雀界の新しいムーブメントとなっている、ストリーマーによる麻雀リーグ戦配信。これからどのような盛り上がりを見せていくのか、注目していきたい。
主催:天開司
「まずは、無事にドラフト会議が終わって良かったです。想像以上の反響だったと思います。
指名については、私のBランクが激戦区だとは分かっていたので、指名されないこともあると覚悟はしていましたけど、無事に指名していただけて安心はしています。でも、自分で主催をしていますし、今回たくさんの反響があって本戦も非常に多くの人に見られることを考えると、今のままの雀力ではとてもじゃないけど厳しいので、開幕まで残り1ヵ月、今はできる限りレベルアップしないといけないという気持ちですね。チームメートとの特訓配信もやらせていただきます。
告知活動として各チームに配信をお願いしますけど、それぞれが盛り上げてくれるメンバーになったと思うので、特に心配はしていません。あとはキンマさんにもお力を貸していただければと思います。
私はペーペーだった3年前から雀魂さんとお付き合いをさせていただき、3年間全力で頑張ってきた自負があります。天開司というコンテンツの中でも麻雀は切っても切り離せないゲームだと思っています。もっと麻雀を盛り上げたいと思い、『神域Streamerリーグ』を立ちあげさせていただきました。
『神域Streamerリーグ』は、これからネット麻雀界を盛り上げる大会にしていきたいと思っています。1回だけで終わらせるのではなく、2回目3回目とやっていって、より多くの麻雀に本気な配信者が参加できる大会に育てていきたいので、今回選ばれなかった方にも他の形で盛り上げていただきたいですし、少しでも興味のある方には、ぜひご視聴いただければと思っています」
チームアキレス:多井隆晴監督
「天開司とは仕事だけじゃなくプライベートでも友達で、MリーガーとVTuberの混合戦ができないかという話は1年くらい前からしていて、練りに練っていました。それが今回実現しましたが、個人的には6人とか8人、もっとたくさん選ばせてよ、って思っています(笑)。
僕はこれまでに200人以上の配信者とコラボしてきて、その中から選ぶのは苦渋の決断でした。咲乃もこちゃんに関しては1年以上、彼女が魂天になるまで麻雀を教えてきました。それが最後の決め手になりました。Bランクは選びたい人が10人くらいいてめちゃくちゃ悩みましたし、Cランクでも他にたくさんいたんですけど、ここまでお世話になった郡道美玲を選ばなかったら僕は人間じゃないなと思って、選びました。
僕が配信をやるきっかけになった、そして麻雀界とVTuberをつなげたのは天開司と郡道美玲だと思っていますし、どちらかとチームで戦いたいとずっと思っていました。今の麻雀ブーム、VTuberブーム、雀魂ブームを盛り下げないように、これをきっかけにまたもう一つ盛り上げるようなイベントにしていきたいです。関わった人、視聴者に喜んでもらえる、そして今回残念ながら選ばれなかった人も、第2回・第3回と続いていくなら、そしてまた僕が選べる立場なら、このイベントを盛り上げてくれた人を選びたいです。一緒に、全員で楽しみましょう」
チームアトラス:村上淳監督
「多井さんとはプロ入りも近くて、ずっと一緒に麻雀の勉強をしていましたけど、ここ3年くらいで麻雀大好きYouTuberになっちゃったと思って、僕は『麻雀一本でやっていくぜ』という気持ちでいました。でも、Mリーグを外に広げていくのは麻雀だけでは無理だと思うようになり、多井さんや配信者の方が麻雀を広げていく活動をしているのを見て、僕はまだ何も知らない、麻雀しかできないおじさんですけど、これをきっかけにそういう活動をしていかないといけないと思うようになりました。
僕のチームが一番カオスだと思います。鴨神にゅうさんを抽選で外してしまいましたけど、外れたら白雪レイドさんを指名しようと思っていました。雀魂以外のゲームで高段位になった経験もあって腕前もあり、今は勢いがある方です。ルイス・キャミーさんは番組で一緒になったことがあるのと、ここ1ヵ月くらい麻雀ばかりやっているとのことなので、その意気込みを買いました。歌衣メイカさんは、天開さんとチーム戦をやっていると聞いていたし、ハネ満以上をアガるということで、僕も打点派なので、選びました。
僕がこの中で一番ネット麻雀が苦手ですし、そもそもパソコンを持っていないので、ネット麻雀の練習や配信を一緒にやってもらって、成長していきたいと思っています。雀魂で配信する機会があれば、そういうのもやっていきたいですし、Mリーグの熱狂を外に広げるために、みなさんの協力を得ながら頑張っていきたいです」
チームゼウス:鈴木たろう監督
「ドリブンズはMリーグ初年度で優勝したのですが、2年目で負けて、選手生命が危ないからステータスを上げようと思って、YouTubeを始めました(笑)。多井さんに紹介してもらって雀魂の公式配信者と絡むようになり、今回は監督という大それたことをやらせてもらうことになりました。みなさんに感謝しています。
鴨神にゅうさんは大晦日に年越し麻雀をやらせてもらっていて、どうせなら絡んでいる人にしようと思って選びました。天開司さんはBランクで強い人の一人であり、メインチャンネルをやっている方でもあります。僕も配信はしていますけどうまくはないので、助けてほしいなと思っています(笑)。Fra選手は配信がめちゃくちゃ面白いのと、痛風の気があるらしく、そこに共感しました(笑)。僕もいい体しているんじゃないかと思ったので、そこが決め手になりました。
麻雀の良さは、自由に打てることだと思っています。いろいろな別解を示したりしながら、選手が一生懸命打つと、いろいろなドラマが起こって、見ている人が興奮できると思います。たいしたことはできないですし、気の利いたことも言えないので、チームメートに助けてもらいながら、楽しい麻雀を打って、見ている人に楽しんでもらえるチームになれたらと思います」
チームヘラクレス:松本吉弘監督
「僕は他の3人の子どもでもおかしくないくらいの年齢ですが、多井さんに誘っていただいて、やらせていただくことになりました。配信者の方たちが、Mリーグのここが面白かった、雀魂を打って麻雀のここが面白いと言ってくれるのは、僕ら麻雀プロには本当にありがたいことです。麻雀が全国に広がっていく、僕らにはない力だと思います。
今回は指名にあたって、めちゃくちゃ動画を見ました。千羽黒乃さんはすごく強いので、先頭にたって稼ぎ頭になっていただきたいです。因幡はねるさんはABEMASを応援してくれていましたし、話も面白いので、ほしかった人材でした。渋谷ハジメさんは千羽さんの弟子で、昨日の夜もずっと雀魂配信をして雀傑に上がっていました。チームの強さもあるし雰囲気もいい、賑やかで楽しくて強いチームになったと思いますので、僕も頑張ります。
配信者の方々に麻雀を広めていただいたので、今度は麻雀で配信業界を盛り上げられるよう、恩返しをしていきたいです。5月から始まりますので、ぜひ見てください」
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。