【 #神域リーグ 第3節観戦記】第七試合 郡道美玲vs因幡はねるvs Fra vs白雪レイド【文・縦鳥千波】

【白】【3ソウ】と引き入れ、ドラ3のおっかけリーチ! 七対子に向かっているとテンパイできていないだろう。
上家の因幡選手も満貫のテンパイ! 3人とも高打点での、めくりあいになる。

このテンパイには解説の土田も、この表情。

白雪選手からでた【1マン】で因幡選手が満貫のアガリ! これまでの試合ではリーチに弱気な印象がみられた因幡選手だが、しっかり打点をつくって押し返してあがりきった。

【2度目の先制七対子リーチ】

土田プロが見守るなか、白雪選手はまたも、七対子で先制リーチ! 自模ればトップ目でオーラスにいける。

そこへ追いついたのはラス目の郡道選手。フリテンだがどうするか。

フリテンおっかけリーチ! リーチせずに【西】をポンして【3マン】【6マン】にする展開も考えていたそうだ。
しかし、フリテンとはいえラス目で三面張なら、リーチがいいだろう。

2件リーチを受けたトップ目のFra選手。2枚切れの【白】を切ればイーシャンテンだ。

【白】すらも打たずに【東】でベタオリ!思わず【白】を打ってしまいそうになるが、しっかり点数状況を意識できている。Cランクとは思えない冷静な打ちまわしだ。

郡道選手が自模り、Fra選手がトップ目で、他の下3人が競る展開に!
白雪選手はまたも先制リーチがあがれない。

【オーラスならではの選択】

ラス目の因幡選手2着まで3200点差で近い。トップまでは跳満自摸か、Fra選手に満貫直撃条件だ。
因幡選手、2巡目にしてドラ4の仕掛けのきくイーシャンテン!
白や中を重ねてあがれば、跳満自模がみえる。

【2マン】待ちでテンパイ!。
安全に進めたいFra選手も形がいいため、今なら【2マン】を引いたら切りそうだ。

テンパイしていたところに上家からでた【1ピン】をポンして【1マン】を切れば【3マン】【4マン】待ちにできる。
さらにその後直撃を狙う単騎待ちに変える未来もある。
因幡選手はこの【1ピン】をスルー。彼女は「どうしようと思ったけど手震えてる間に(ポンを)押せなかった」と、試合後のインタビューで語った。
2着順アップやトップまで直結してしまう選択で、重要な場面であることは間違いない。
現状チームヘラクレス唯一のマイナススコアで、これ以上負けられないという思いで緊張してしまったのだろう。

因幡選手にあがられるわけにはいかない郡道選手。
ドラを切って役なしの愚形リーチ。点数状況的にリーチのみでも、アガリの価値が大きい。
因幡選手は、このドラをポンまたはカンで、跳満自摸のトップの条件をつくれるがスルー。
これも迷ったようだ。
しかし、ドラをスルーしたからこそ、トップをとれる可能性もある。
ここでドラを鳴かずにカンをしないことで、リーチの現物の【2マン】の警戒が薄れ、トップ目のFra選手から出る可能性もあるのだ。
実際Fra選手からは安牌に困れば【2マン】がでていただろうが、うまく安牌ができ、しっかり振り込まないようにベタオリをした。

郡道選手が【2マン】をつかみ因幡選手のアガリ!
【1ピン】をポンしていたら、アガれていなかったかもしれない。緊張が功を奏した。

トップを死守したのは丁寧な降りと手組をみせたFra選手。とてもCランクとは思えない内容のいい試合で、チームゼウスの検討配信でもほめたたえられていた。
これまでの2試合では手が入らなかった因幡選手、オーラスに嬉しい着順アップで待望の2着。
白雪選手は先制リーチをうってもめくりあいに負けてしまい、苦しい展開となった。
郡道選手はテンパイや、序盤での放銃が何度かあり、不運な試合だった。

この日、郡道選手の出番はこれで終わりの予定だったが、第三試合で再び登場する。

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