【 #神域リーグ 第5節観戦記】第14試合 多井隆晴vs鴨神にゅうvs白雪レイドvs渋谷ハジメ【文 #縦鳥千波 】

南3局、先制テンパイしたのは鴨神選手。このままだとロンできないが、リーチせず。

トップ目からの愚形リーチはリスクがあるため、したくないところではある。
【5ピン】【6ピン】【7ピン】引きや【發】ポンなどでリーチをかけずにロンできるようになる変化があるため、あがり率の差が少なそうだ。

その後すぐ追いついた渋谷選手がリーチ。【白】を引く。

この【白】は白雪選手がホンイツテンパイになる牌。もちろん白雪選手はポン、そして次巡、渋谷選手が引いてきたのはあたり牌の【9ソウ】

ラス目の白雪選手がまずは着順アップに大きく近づくあがりを決めた。鴨神選手にとっては2着目が沈んで嬉しい横移動。

次局またも先制テンパイをいれたのは鴨神選手。三暗刻もあるため、平場ならリーチしそうだが、トップ目でめくりあいに弱い待ちのためこれもリーチかけず。

今度は【4ピン】【9ピン】を切ればイーペーコーの役ありのテンパイにとれる。
あるいは枚数が多く、場況の良さそうな【5マン】【8マン】待ちにする選択もある。

いい待ちにみえるがここもリーチをかけずにじっと我慢。
自分以外のあがりも嬉しい状況のため、リーチで渋谷選手や多井選手を止めたくないのだ。

一番恐れていた白雪選手が打点十分のリーチ。

これをツモってラス目から2着目まで一気に浮上。

南3局2本場。ラス目となってしまった渋谷が先制リーチをいれるも。

白雪選手がすぐに追いつく。

これもあがって、連荘。白雪選手がとにかく粘る。

南3局 3本場でさすがに厳しそうな手牌の白雪選手。しかも【白】を切れば鴨神選手にテンパイが入る。

なんと【8ピン】のポンから入り、3色のあがりをみつつ、絶対テンパイして連荘するという意思がみえる。Aランク以上の選手はBランク、Cランクの選手と大きく違うのはこういう仕掛けのうまさだなと時折感じる。

続いて【4ピン】もチー。三色が崩れてしまうが、トップをとるには連荘するしかない。でも、役無しの仕掛けの選択肢を持っているのはAランクの実力を感じる。

白雪選手の仕掛けをみた鴨神選手は白雪選手が【白】の対子を持っているのではないかと読んだ。
タンヤオの仕掛けだとしたら、【2ピン】【3ピン】と持っているのではなく【3ピン】【5ピン】と持っているはずだからだ。【1ピン】も必要だったということは考えられる役が【白】なのではないかと読んだのだ。

そのため、鴨神選手はポンテンのとれなくなる打【4ソウ】とした。

これが裏目となり、鴨神選手はテンパイできず、白雪選手がみごとにテンパイ。なかなかテンパイできる選手はすくなそうである。
親番で粘りに粘った白雪選手だが次局渋谷選手のあがりで、連荘が止まった。

【オーラス】

オーラス、着順アップが厳しい点数状況にマッチして、軽くあがれる手が入った白雪選手が早くもテンパイ。

山に6枚も待ちが残っていた白雪選手がそのままツモで2着をキープ。

点数を持ったところから、安全に打ちまわした鴨神選手がトップ。チームランキング2着だったヘラクレスを追い抜いた。
白雪選手もラス目から、親番で連荘をし2着で終了。首位チームのスコアをしっかりまもった。
3連勝中の渋谷選手だったが、ここで連勝ストップ。チームとしては3連敗となった。

 

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