ハネマンならオーラスに役満出アガリ条件が出来るだけに当然の選択。
3900のリーチ棒付きをアガればオーラスノーテンで伏せられる猿川、尻無濱。
行かない選択肢はない(特に猿川は藤島の無筋単騎なので逃げようがない)。
誰が勝つのか? 最後の勝負所である。
ここで尻無濱の手牌を見てみよう。
リーチの一発目に当たり牌のをキャッチしている。
ヤマには後1枚。
尻無濱はテンパイすれば放銃、猿川も持って来れば恐らくツモ切りで放銃。
結果は…
尻無濱がテンパイを入れて放銃。
しかし、猿川が先にを掴む可能性もあっただけに本当に紙一重。
尻無濱は去年と同じく、最後の最後で勝ちを手繰り寄せることは出来なかった。
オーラスは、「猿川さん、2人で終わらせましょうね」、「岡崎くん、ドラの打ってるから分かるでしょ?」と言わんばかりに猿川、岡崎が仕掛けてフィニッシュ。
勝ち上がりは、岡崎、猿川となった。
こうして新たな因縁を残して、今回の対局は終了した。
ただこれだけは勘違いして欲しくない。
因縁=遺恨ではないことを。
皆が魂を込めて闘った結果として、2人の勝者が生まれただけであり、敗者は勝者を、勝者は敗者を讃えつつ、この後も闘いは続いて行く。
まずは次の決勝卓、岡崎と猿川の熱い闘いを期待したい。
\近代麻雀戦術シリーズ 新刊情報/