亀田大毅のカウンター一閃!
一番になる事に拘った
漢の麻雀
【A卓】担当記者:危険な鬼太郎 2021年5月15日(土)
2年前の著名人最強決戦では鈴木大介がその強さを魅せつけ勝ち上がり、その勢いそのままに最強位の称号を獲得した。今回の対局者に取ってみれば縁起のいいタイトル戦とも言える。
このA卓を勝ち上がり、B卓にいる鈴木大介やその鈴木大介を打ち破って勝ち上がってきた選手を決勝で破ってこのタイトルを獲得できれば…。最強位に大きく近づく。
そんな最強を目指す4者を軽く紹介する。
香川愛生 女流棋士
金本委員長が行ったツイッターでの勝ち抜け予想で、2位以下を大きく突き放して視聴者に勝ち上がりを予想された女流棋士。
昨年の著名人超頭脳決戦の決勝戦オーラスでは作家の宮内悠介に国士無双を振り込んで敗退した。最強戦の決勝で良い内容の麻雀を魅せてくれた宮内に続きたいところ。
新川帆立 小説家
アメリカ生まれで東京大学卒、弁護士、そして小説家と探せば探すほど凄い経歴が出てくる努力する才女。
著書の「元彼の遺言状」で『このミステリーがすごい!』大賞を受賞しており、これからの飛躍が伺える。麻雀にも興味を持っており、最高位戦日本プロ麻雀協会のプロとして1年間活躍した。どんな麻雀を打ってくれるかとても楽しみである。
亀田大毅 元プロボクサー
亀田三兄弟の次男で元世界2階級王者という輝かしい実績を持っている男。その実績とビッグマウス故に一時期は毎日のようにTVで亀田三兄弟が取り上げられていた。
引退してからは多くの麻雀番組で麻雀を打つ姿を見せるようになった亀田。熱闘Mリーグや麻雀の対局中は現役ボクサーの頃とは打って変わって優しい顔になっている。
大舞台に強く、なによりも放送対局にも慣れている亀田。今回の優勝候補か。
森川ジョージ 漫画家
言わずとしれた大人気漫画家。「はじめの一歩」に出てくるキャラクターがMリーグの各チームのユニフォームを着ているイラストを提供しており、森川がどれだけ麻雀とMリーグが好きなのかこちらにまで伝わってくる。
最強戦では惜しい所までは毎回いくものの優勝は出来ていない。今回こそ!という思いはこの4者の内で一番強いだろう。
【A卓】
東家 亀田大毅(元プロボクサー)
南家 香川愛生(女流棋士)
西家 森川ジョージ(漫画家)
北家 新川帆立(小説家)
東1局 親・亀田 ドラ
親番の亀田の守備的な一打が目立つ。亀田がターツを壊す打ち。
親番なのでめいいっぱいに行くかと思いきや存外慎重だ。場も中盤でペンをさほど良くもないので全員に通りそうなを手に置く。対面の森川にだけは通っていないがが速いのでは通りそうだ。
香川が聴牌。
ドラ1のカンの聴牌。ピンフになるを引いてもドラのを手放す事になってしまうので即リーチを打ってもおかしくない。もまだ1枚しか切れておらず山にいるかもしれない。しかし、
香川はを切っての役無しダマテン。これはもの凄く良いヤミテンだと私は感じた。この手は手替わり出来る牌が余りにも多すぎる。
を引けば一盃口に変わるし、を引いてを切ればタンヤオに切り替わる。先に言ったのピンフ変化もそうだし、が1枚切れでシャンポン変化は微妙だがドラのを引く変化も地味に嬉しい所。
香川はを引いて一盃口に手牌を変化させると
カンでリーチ宣言!は直前で森川に切られて2枚切れになったのに物凄く強気な選択だ。
最低打点2600だと愚形リーチは嫌だが最低打点5200だと愚形が許せる。これが香川のバランスか。
新川がこの香川のリーチに追いついて追っかけリーチ!
の高めがドラのでの勝負。どちらの待ち牌も山に残っていたがここは
自身最後のツモ番で見事ドラのをツモりあげた新川。裏ドラも乗せてリーチツモドラ裏のマンガン!2000-4000。幸先の良いスタートとなった。
東2局 親・香川 ドラ
さえ鳴ければホンイツイッツーのマンガンなので早めに勝負を仕掛けたか。
親番の香川が好形イーシャンテンで小考。
場が普通の状況であるならばいくらダブと言えども、ここはダブの対子落としをしたい所だが…。場にが3枚、が1枚、が1枚と若干マンズのの三面張の部分が切られすぎている。
これ以上マンズが切られるとまずいので、最悪はチーのダブドラ1の5800バックに構えられる落としを選ぶ選択も十分ある。香川の選択はもちろん、