お待たせしすぎたかもしれません! 悶え苦しみながら掴んだ 大黒柱・近藤誠一の初トップ!【Mリーグ2021観戦記11/16】担当記者:ZERO

お待たせしすぎたかもしれません!

悶え苦しみながら掴んだ

大黒柱・近藤誠一の初トップ!

文・ZERO【火曜担当ライター】2021年11月16日

パーカーのぬくもりが愛しい季節になってきた。

そんな今夜の対戦カードはコチラ↓

絶対王者・風林火山に対し、マイナスの3チームという構図になった。

特にこの3人は

岡田 -53.0(23位)
石橋 -68.9(24位)
近藤 -141.3(29位)

とやや不調であり、勝ちたい気持ちも強いだろう。
本日はこの3人の戦い方に注目して見ていく。

石橋の気迫

東1局、岡田の親リーチを受けた石橋の手牌。↓

石橋はしれっと【2ソウ】を切った。

チートイツのイーシャンテンだが、浮いている4枚が全部通っていない。オリるかなと思いきや、ワンチャンスの【2ソウ】くらいは押したのだ。

その表情にも気迫が漲っている。何度も言うように、今季のPiratesはファイナルに残らないと選手の入れ替えを強制される。船長・小林と女性枠の瑞原は安泰として、入れ替え候補に真っ先に挙げられてしまうのは俺だ! もうなりふり構っていられねぇ!

石橋が【2ソウ】を切った直後、近藤がテンパイを果たす。↓

タンピンドラドラと満貫ある上に【6マン】がリーチの現物。

ここはダマに構えると思いきや…

「リーチ」

近藤は強く【7マン】を横に曲げる。

【7マン】は通っていない牌だ。ダマに構えたところで脇から【6マン】がこぼれる保証はない。

どうせアガれるかどうかわからないのであれば…

より高打点を目指す!

岡田から一発で高めを捉え、リーチ・タンヤオピンフイーペーコー・ドラ・赤のハネマン!

気迫と気迫がぶつかりあい、波乱を思わせる幕開けとなった。

「気迫」を連呼したが、麻雀に気迫は必要なのだろうか。

いくら気持ちを入れようが配牌やツモは変わらない。ましてやPiratesに気迫という言葉は似つかわしくないように感じる。

いや、船長・小林も「気」の大切さを認めている。

ようは自分の手牌を過小評価、もしくはリスクを過大評価しないように、気をしっかり持って戦いに挑むことは大切… ということである。

東2局
それにしても石橋の気迫が凄い。

(ダブ【東】をポンしています)

対面、亜樹のリーチの一発を受け、石橋は 【5マン】を切った。もとより安全牌がないから仕方ないものの、ここから延々と続く押し引きの旅が始まった。

ドラの【9マン】を掴む→迷わずに押す!

まるっきり通っていない【3ピン】を掴む→迷わずに押す!

ノータイムで押し続ける石橋の手が止まったのは、流局間際だった。↓

ツモ番のない状況で【赤5ソウ】をツモってきてしまった。自分でたくさん通しただけに、残っている筋の危険度は上がっている。

これさえ通せば親番維持。まだ通っていない筋はたくさんある。

亜樹さんのリーチだからといって過大評価しない。

不調だからといって自分の麻雀を曲げることはしない。

理路整然と自分に得になる選択を積み重ねていくのみ。

 

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