ドラを使いきる手順にドラが応えた
瀬戸熊直樹、6000オールの一撃
文・喜多剛士【金曜担当ライター】2026年2月27日
第1試合
東家:永井孝典(EX風林火山)
南家:浅見真紀(赤坂ドリブンズ)
西家:滝沢和典(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
北家:瀬戸熊直樹(TEAM RAIDEN / 雷電)
残り試合はついに20試合を切り、個人タイトル争いにも熱が帯びてきた。 中でも注目は、最多勝を争う永井と滝沢の直接対決。チームの勝敗はもちろんだが、個人成績の行方も気になるところだ。
一方、浅見と瀬戸熊はボーダーライン上での激しい攻防に身を置く。1ポイントでも多く持ち帰りたい両者にとって、この一戦はまさに正念場。
上位争いとボーダー争いが交錯する注目の一戦が幕を開けた。
南1局3本場
東場はリーチの応酬こそあったものの、裏ドラに恵まれず、大きなアガリには至らなかった。 そんな中、東4局でリーチのぶつかり合いで瀬戸熊に5800を放銃した滝沢が一人沈み、他の3人が横一線で並ぶ展開で迎えた南1局3本場、親は永井。
親番の永井の配牌は、ドラは無いものの中トイツに789の三色やチャンタが見える。
一方、東場で沈んだ滝沢はドラターツのペン
を引き入れ、567の三色が見えるイーシャンテンに。ここから永井が欲しかった
を2巡連続で引き入れ、西と入れ替えてピンフ形に変化。
永井は
を引き入れ、チャンタ三色のイーシャンテンへと進化する。
そして、永井がラス牌の
を引いてテンパイ。待ちは![]()
。高目の
を引けば、チャンタ・三色で打点は一気に跳ね上がる。高目と安目で4翻差という大きな開き。
は直前に捨てられて3枚見えているが永井は迷わずリーチを宣言。
その直後、浅見は
をツモ。赤3枚で打点は十分だが3シャンテン。1枚切れの字牌を処理しながら様子を見る。
浅見は
、
とチーを入れ、カン
でテンパイ。永井のリーチの時点ではシャンテン数では大幅に遅れていたものの、手の内には安全牌をしっかりと抱えており、リスクを抑えながらの追い上げだった。
そして、浅見が
をツモ。タンヤオ・ドラ・赤3、2000-4000は2300-4300の大きなアガリを決めた。序盤は赤こそあったものの、形は決して良くなかったが粘り強くアガリに持ち込んだ。
一方、親番で高打点のテンパイまで持ち込んだ永井だったが、あと一歩届かず。渾身のリーチも実らず、悔しさの残る親落ちとなった。
南3局1本場
永井の配牌は![]()
のトイツで速度感のある配牌。2巡目には
を重ね、混老頭・トイトイといった高打点ルートも見える形に変化する。
永井は
をポンして打
。チャンタの不自由なペン
を嫌い、![]()
の広い受けを残す構え。先にここが埋まればアガリを優先しつつ、
や
が重なれば混老頭やトイトイへと移行できる。打点と速度の両立を狙った一打だった。
を引き入れてトイトイにシフト。ここに役牌が絡めば満貫も見える形となる。
さらに![]()
をポンして、トイトイのテンパイ。
がションパイの状況に、他家は一気に大三元への警戒モードへと切り替わった。
そんな中、瀬戸熊が2枚切れの
を引き入れてピンフ・ドラ2のテンパイ。通常ならばリーチ一択の手格好だが、目の前には3副露で大三元の気配を漂わせる永井の姿。先日も風牌3副露のサクラナイツ・堀に対して、風林火山・勝又が小四喜は無いと読んでリーチに出て小四喜に放銃して議論になった一打が記憶に新しい。瀬戸熊はリスクを回避して慎重にダマを選択した。
瀬戸熊が直ぐに
をツモ。ツモ・ピンフ・ドラ2の1300-2600。リーチだと一発で跳満まであったが、ここはしっかりとダマ構えてリスクを減らしながらアガリをものにした。インタビューもで「ラス親で勝負」と語っていたように、リスクを回避しての見事なあがりだった。
南4局
そして迎えたオーラス。親は瀬戸熊。永井と滝沢は、着順アップには跳満ツモが必要な状況。対して、アガリトップの浅見は、なんとかこのまま逃げ切りたいところだ。
親の瀬戸熊は、ドラの
を2枚あるが、
と
がトイツで重たく、やや苦しい配牌。
一方、永井は赤2枚を手にしており、ドラの
を引き込めば跳満も見える手格好。これまで幾度となく逆転劇を演じてきた、個人成績トップの男。跳満どころか、倍満ツモでのトップ浮上すら期待させる存在、それが永井だ。
逃げ切りを狙う浅見だが愚形が多く苦しい。














