そろそろ報われてもいいころだ 友添敏之 魂のジャイアントキリング #麻雀最強戦2022 【 #男子プロ魂の一打 】観戦記【決勝卓】担当記者 ZERO/ #沖中祐也

自分の力でトップを掴み取る。
振り返れば手が入りすぎたこの半荘、打【7ピン】は友添唯一の自己主張だった。

結果は

テンパイを入れた堀が多井に放銃し、友添の押しは全く関係なかった。
しかし私にはこれぞ魂の一打だと感じた。

全員が襲いかかってくる

オーラス

・多井は役満ツモ条件
・近藤はマンガンツモ条件
・堀は倍満ツモ条件
が残る。

それを受けた親・友添の配牌。

友添はここから…

暗刻の【4ソウ】を切る。
下家に鎮座する多井から学んだ、配牌オリだ。

赤なし麻雀においてマンガンをツモられる確率はそうそうない。
ならば半端に手を組んだおかげで直撃されるケースを排除したい。
それが配牌オリの思考である。

──友添くん、君にはまだ早い

3人のMリーガーが牙を剥く!
まずは役満ツモ条件の多井が

一段目に四暗刻イーシャンテンにたどり着く!
残りの牌は全部山に眠っている。

続いてマンツモ条件の近藤も

高目三色になるタンピンリーチ!

さらに倍ツモ条件の堀までもが

裏ドラ条件だが、チートイドラドラのリーチを打つ。

我々は麻雀漫画でも読んでいるのだろうか。
役満・倍満・満貫の条件があった3人が次々と襲いかかっているのだ。

友添にとっては長い長い18巡…
いや、

俺はどれだけ待ったと思ってんだ。

オーディションから1年。
Mリーグができて4年。
プロになって9年。

ずっと憧れの舞台で、強い先輩たちを倒すことを夢見てやってきた。

技術では分からないけれど、魂では絶対負けない。

もうそろそろ報われてもいいころだ。
いや、報われなくてはならない。

全員の手牌は空を切り流局した。

友添敏之、ジャイアントキリング達成!

麻雀技術やプロデュース面、双方で努力している人がのし上がっていく様は、見ていてワクワクする。

友添の魂は年末へ。
もう一度、アフロの躍動が見られるのだろうか。

 

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