魂を込めろ! 1年前の雪辱を果たす 友添敏之の一打 #麻雀最強戦2022 【 #男子プロ魂の一打 】観戦記【B卓】担当記者 #江嵜晋之介

魂を込めろ!
1年前の雪辱を果たす
友添敏之の一打

【B卓】担当記者:江嵜晋之介 2022年7月23日(土)

7月23日に行われた麻雀最強戦2022男子プロ魂の一打。

予選B卓もA卓と同様、4人中3人がMリーガー。
A卓では唯一Mリーガーではない三浦が健闘を見せたものの無念の敗退となり、下馬評通り堀・多井の2名が決勝卓へ駒を進めた。

そして予選B卓の事前アンケートがこちら。

1番人気は過去に6回もファイナル進出を果たし最強位も獲得したことのある近藤の50.6%。2番手の松ヶ瀬、3番手の勝又はその差2%と僅差。そして少し差が開いて4番手友添が11.6%となっている。

Mリーガー3人相手に11.6%と健闘している友添だが、先日話題になった金本実行委員長のこのツイートも少なからず影響しているだろう。

https://twitter.com/kbJB0DFyGn3avDp/status/1548979250631286784?s=20&t=S6vfib55HnYXhtxDhTmiXg

良くも悪くも話題になったツイートだが、結果として大きな注目を集める予選卓となった。

注目するべき点はもう一つ。

1年前の本日7月27日は、風林火山オーディションの決勝戦が行われていた。
ご存知の通り、優勝しMリーガーの座を勝ち取ったのは松ヶ瀬。そして決勝まで進んだが惜しくも松ヶ瀬に敗れたのが友添だった。

松ヶ瀬は優勝の決め手となった四暗刻単騎を友添から打ち取っている。

あれから1年、風林火山のメンバーとなった松ヶ瀬の活躍は目覚しく、こうして最強戦の予選に参加している。
対する友添はMリーガーにこそなれなかったものの、この1年間での活動が認められたからこそ、多くのMリーガーを含むトッププロを集めたこの予選枠に入り込むことができた。

A卓と同様下馬評通りの結果となるのか、はたまた友添が1年前の雪辱を果たし視聴者・金本実行委員長の予想を超えてくるのか。
開始のドラとともに、闘牌の火蓋が切って落とされた。

東1局、まず動きを見せたのは友添だった。

リーチ平和の【3ソウ】【6ソウ】待ち。345三色への手替わりもあるが、迷うことなくリーチをかける。

対して西家の松ヶ瀬、ドラの【發】が対子ではあるものの愚形残りのイーシャンテン。

この牌姿から、【8マン】を力強く切っていく!

守備力に定評がある松ヶ瀬だが、勝負所と読んだ果敢な攻めを見せる。

最強戦の予選卓は、2着以上が勝ち上がることができる特殊なルールがゆえ、勝ち上がるための戦略に大きなポイントがある。

それは「序盤でリードを築くと圧倒的に有利になる」こと。

巷によくあるルールではトップの価値を高く設定していることが多い。これはオカが採用されているMリーグルールも該当している。

トップが偉いルールでは当然全員がトップを狙うため、たとえ誰かが序盤でリードを築いたとしてもみな最後までトップを見据えた選択を行う。対して2着勝ち上がりのルールでは1着と2着の価値が等しいため、リードした選手を無理に追い抜く必要がなく、むしろリードした選手はターゲットから外れる場合が多くなるからだ。

A卓の堀は、序盤で大きなリードを作り後半は安全な局進行で見事決めた。

百戦錬磨である今回の出場者は皆、当然このポイントを理解している。最初にリードする重要性が高いからこそ、チャンスは1つも無駄にすることができない。

果敢に攻めた松ヶ瀬だったが、ツモが噛み合わずその間に友添がツモアガり。700,1300と打点こそ低いものの松ヶ瀬の勝負手を蹴り先制する。

続く東2局も手がぶつかる。
南家の松ヶ瀬がピンズのチンイツ【1ピン】単騎。西家の勝又がソーズのホンイツ【8ソウ】待ちをテンパイ。

松ヶ瀬はドラがからみ跳満と超大物手。なんとしてもアガってリードしたいところだったが…。

制したのはまたしても友添!678の三色が確定するテンパイを入れており安目ながら2900を勝又から出アガる。

友添も手組み自体は高打点を狙っているものの、他家との距離感を上手く測りギリギリのところで他家の勝負手を潰す躱し手に切り替えていく。

その後東2局1本場は流局となり続く東3局2本場、先制テンパイを入れたのはまたしても友添。

【白】のみ【1マン】【4マン】待ちの1,000点。供託2,000点を回収しつつ松ヶ瀬の親番流しを狙う。

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