震えるその手で開くは
スターへの扉、
丸山奏子のはなまる役満
【B卓】担当記者:徳岡明信 2022年4月9日(土)
茅森早香(セガサミーフェニックス所属)
Mリーグの華型女流スターが揃った。さぁ、誰が最強のスターか決めようか。
東1局
親の岡田が9巡目にをリャンメンでチーしてのタンヤオドラ1のテンパイ。
現状は2900点の愚形テンパイだが、引きでの打点アップもある。ここはテンパイ1番乗りでアガリを目指す。
ここに丸山がタンヤオの待ちで追いつく。もちろんリーチだ。
しかし同巡に岡田がをツモ。
1000オール+供託を回収しフットワーク軽くスタートダッシュを切る。
しかしこれが嵐の前の静けさだったなど誰も知る由も無かった。
東2局
亜樹がドラのを暗刻にしてのイーシャンテン。三色でもよし、でも良し。大チャンスが早くも訪れる。
を引き入れテンパイ。迷わず即リーチだ。3巡目のの先切りも効いて充分に出アガリも期待できる。
ここに1発で捕まってしまったのは丸山だった。
丸山の手牌は現物がのみで、通りやすそうなを切ればカンチャンと三面張のイーシャンテンをキープできる。しかしこれが亜樹のド高め。
リーチ・一発・三色・ドラ3 亜樹にとっては大きすぎる、丸山にとっては痛すぎるアガリとなった。
その手をジッと見つめる丸山。愚形残りのイーシャンテン、現物の切りで一発は回避する選択があっただけに後悔の念が表情に感じる。
東3局
12000点の失点をこの親番で挽回したい丸山。しかしそうはさせまいと茅森と亜樹が動く。
茅森がをポンしてドラの切り。丸山の親流しをテーマに掲げ、打点に未練など一切無い。
もチー出来てテンパイ。ここで待ち選択。微差の枚数差なら外側の待ちが有利と見てのノベタンを選択。
一方の亜樹も
丸山から出たドラのをチーしてテンパイ。ドラだからではなく一刻も早くこの局を終わらせる為に動いた。先に動いた茅森には通っていないが、ドラも切っているので安いとみて放銃しても良しの構えだろう。見た目枚数で待ちを選択した。
次巡にあっさりとツモ。タンヤオドラ1の500/1000で丸山の親番を1回落とす。
長年トップ戦線で戦ってきた両者が、短期決戦でラス目の親番丸山に辛く打つ思考が垣間見えた。
亜樹の2000オールを挟み東4局1本場
自風のをポンしてこの形。苦しいイーシャンテンだ。
待ちでテンパイ。
だが茅森の待ちはドラ表示+丸山に3枚持たれていてジュンカラだ。
ドラのを引きシャンポン待ちに変化。
このシャンポンが何と山に3枚。ジュンカラの大ピンチが一気に大チャンスへと変化した。
次巡に再びドラを手繰り寄せ僥倖の2100/4100のアガリとなった。
これで亜樹と茅森のリードで流局無しの激戦の東場が終了する。