西原理恵子 & 山崎一夫 ギャンブルは期待値の追求!

ギャンブルは
期待値の追及

私のホームページにある、著作コーナーからの紹介文です。

「麻雀で食え」【竹書房】銀玉親方による麻雀指南本。「敗因を運のせいにするのは間違いです」「麻雀の手筋は期待値の追求です」

など名言がたくさん。麻雀に勝ちたい、強くなりたい人にお勧め。

「麻雀で食え!!おかわり」【竹書房】「棒テン・即リー・全ツッパ!」期待値打法の草分け銀玉親方が贈る麻雀カッパギエッセイ。

巻末アンチョコ「銀玉親方の小言/麻雀必勝15セオリー」ついてます!

「銀玉親方の麻雀、棒テン即リー全ツッパ」【毎日コミュニケーションズ】期待値をはじめとしてデジタル的な戦法をいち早く取り入れてきた親方の戦術は、あなたの麻雀に革命を起こすことでしょう。コラムなどもあり。

どれもだいぶ前の本なので、すべてが現在も通じるワケではありませんが、期待値の追及は今も今後も通じるでしょうし、
棒テン即リーもルールが変わらない限り、しばらく通用しそうです。

かつては「捨て牌に迷彩をする」「ダマテンで手変わりを待つ」などが麻雀メディアの主流でしたが、「リーヅモが一番お得」という実利的なスタンスです。

期待値の追及が変わらないのは、私のアイデアではなく、一般向けの科学雑誌「ニュートン」などを参考に、普遍的な理論を麻雀戦術に取り入れたからです。

ずいぶん前ですが、私が初めて期待値のことを近代麻雀で紹介しようとしたら、当時の編集者に「分かりにくい」と
書き直しを求められました。

馴染みの薄い期待値という用語ではなく、一般的な用語の平均に書き直したように思います。

 

ギャンブル関係のメディアで、最初に期待値という用語を載せたのは、たぶん「パチンコ必勝ガイド」です。

麻雀に比べると、対人的な要素が少なくて、機械的な要素がほとんどだから計算しやすいんです。

「運が良ければ連チャンするけど、運が悪ければしないの」

というファンが多かった時代に、

「50%の連チャン率の機種は、大当たり1回につき期待できる連チャン数は2回」

と計算して発表するようになりました。

編集部に、理系の大学生や卒業生がいたり、プログラム解析担当者がいたのが大きいと思います。

現在は、ゲーム性がもっと複雑になっており、計算しにくくなっているそうです。(元必勝ガイド編集長の末井昭さん)

 

麻雀の場合は、対人ゲーム、しかも4人なので、全体的な期待値計算はできそうにありません。

「このメンツとこの状況なら、この一打が数学的に最善」

とかね。

それでも。牌の組み合わせという機械的な部分ならできるかもしれない、と考えついたのが
「得点×待ち牌の数を比較する」という原始的なものでした。

実戦中にそんなことができないので、即効性はありませんが、基本的な考え方を整理するのには、当時は役立ったように思います。

 

麻雀の実戦ははるかに複雑なので、当時も今も経験的な判断が重要視されます。

「同じ牌姿でも、トップ目なら降りだし、ラスなら全ツッパ」

これくらいなら計算可能かもしれませんが、

「全ツッパでライバルが降りてくれるなら有利だけど、逆襲されると損のほうが大きい」

「もし逆襲するメンツが2人になったら」

などの判断は、直観的な期待値追及をその場でするしかなく¥いし、それが麻雀の醍醐味ですからね。

「棒テン即リー」は期待値追及のプラス面を最大化します。
「アガれる確率が半減し、得点は3倍になる」と大雑把に覚えておきましょう。
「2ハン3ハンはダマテン禁止」くらいでちょうどだと思います。

プラス面で2番目に効果の大きいのは、ホンイツだと思います。

ホンイツ「半分リーチ」みたいな効果があり、相手が牌を絞ってくれる分、相手の手牌進行とゲーム全体の進行が遅れます。

その間にこちらにポン材が重なったり、テンパイになることが良くあります。

牌を絞るなどマークされてるようなら、中のみの手から強引にホンイツに向かっても間に合うことがあります。

同じ2ハンのトイトイに比べると、出現頻度が数倍高いことからも、その有効性が分かります。

全ツッパは陳腐化し、逆の「ベタ降り」が重要になっています。提唱当時は

「序盤はファン牌を絞る」「相手のテンパイを読む」などの戦術が人気でしたが、私は懐疑的でした。

牌を絞ると言っても、序盤で相手が鳴けることは少ないし、鳴くとも限りません。また、鳴かれたら不利になるとも決まってないんです。

リーチできない人が増えた、だけかもしれません。

「読みのほとんどは錯覚なので、自分の都合で全ツッパ」を提唱しました。

ここ数年、ゲームからデータが取れるようになり、それを分析できる人が増えています。
かつてよりも、読みの重要性と精度が上がっているのは、素晴らしいことです。

 

「リーチはテンパイが分かっている、ホンイツは色が分かっている。それ以外はあまり気にしない」

程度でどうでしょうか。


(文:山崎一夫/イラスト:西原理恵子■初出「近代麻雀」2014年10月15日号)

●西原理恵子公式HP「鳥頭の城」⇒ http://www.toriatama.net/
●山崎一夫のブログ・twitter・Facebook・HPは「麻雀たぬ」共通です。⇒ http://mj-tanu.com/

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