沢崎誠との打ち合いを制した朝倉康心 その陰で見せた風林火山封じの一手とは【熱論!Mリーグ】担当記者:東川亮

熱論!Mリーグ【Sta】

沢崎誠との打ち合いを制した

朝倉康心 その陰で見せた

風林火山封じの一手とは

文・東川亮/2020年2月15日

2/15は、「大和証券Mリーグ」2019レギュラーシーズン最後の週末開催日だった。

今シーズンから月に1回、土曜もしくは日曜という週末に試合日程が組まれたことで、普段はなかなかリアルタイムで試合を見られないという方も、Mリーグを楽しむことができたのではないかと思う。

個人的には、来シーズンも続けてほしい取り組みの一つだ。

週末開催の利点として、パブリックビューイングが組みやすい、ということも挙げられる。

平日開催だと、仕事の都合で行けなかったり終電の兼ね合いで最後まで試合を見られなかったりということがあるが、土日の開催であれば仕事が休みの人も多く、試合開始時刻も早いことから最後まで試合を楽しめる、ということもあるだろう。

https://twitter.com/in21176026/status/1228184908914282496

この日は、試合を行う2チームがパブリックビューイングイベントを組んでいた。

セミファイナル進出ボーダーの6位に位置するU-NEXT Piratesと、最下位からの逆襲を狙うEX風林火山

パイレーツとしては着順を上げてひとまずターゲットから逃れたい、EX風林火山としてはトップはもちろん、特にパイレーツのポイントを削って6位に迫りたい、という状況。

両チームの応援に熱が入るであろうことは、容易に想像できる。

第1回戦

東家:滝沢和典EX風林火山

南家:魚谷侑未セガサミーフェニックス

西家:朝倉康心U-NEXT Pirates

北家:沢崎誠サクラナイツ

東1局

6巡目に沢崎が待ちの先制リーチを打つ。

親番の滝沢も12巡目に追いつき、待ちリーチに踏み切った。

2軒リーチに挟まれた朝倉は、次の手番で少考。

 

トイツのを打ち、これが沢崎へ3900の放銃となった。

この沢崎のアガリを皮切りに、試合は「朝倉vs沢崎」の様相を呈していく。

東2局は朝倉がタンヤオ仕掛けで沢崎のリーチ宣言牌を捉え、1000点のアガリ。

東3局はヤミテンに構えていた沢崎が、リーチをしていた魚谷の現物で朝倉から2000点を出アガリ。

東4局を仕掛けていた朝倉がリーチの沢崎から3900点を直撃。

東場は朝倉、沢崎が互いから2度ずつアガるという展開になったが、点棒状況は平たいまま。

勝負の行方は南場に委ねられた。

南1局は、8巡目に朝倉が先制の待ちリーチ。

そこに魚谷が赤3の手牌で追っかけ、

さらに沢崎も三メンチャン待ちリーチを被せてきた。

一人リーチをしていない親の滝沢も、黙って引き下がるわけにはいかない。

無スジを打ってテンパイを目指す。

決着は、沢崎から朝倉への放銃。

打点は3900ながら、朝倉が一歩抜け出すと共に滝沢の親を落とすという、パイレーツとしては理想的な結果となった。

流局が2局続いた後の、南3局2本場

中盤、朝倉はピンズの形からをチー。

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