本配信で解説中の松本プロも歓喜。
ツモればもちろん3位へ浮上だ。
しかしその隙に、ひっそりとテンパイを入れる村上。
打点がいらない村上はをしっかりとリーチが入る前に逃がしてのピンフテンパイ。
跳満まで打てる村上は、当然のようにをプッシュ。
かわされたくない渋谷。
かわしたい村上。
結果は……。
解説の松本プロも気付かない、静かな一撃。
計14本ものリーチ棒が飛び交った第22試合目の決着は、リーチ超人の異名をとる村上による技と経験のダマテンだった。
渋谷は手順が良かっただけに、悔しい4着。
結果は以下の通り。
アトラスが更にスコアを伸ばし、ヘラクレスが更に苦しくなる展開。
しかしアトラス以外のチームに朗報があるとすれば、アトラスはSランクの村上が全ての対局を消化。
次回の9節以降はAランク以下の選手のみで戦うことになる。
どのチームが優勝となるのか、まだ戦いの行方はわからない。
神域リーグは全員が打っている最中の思考を聞ける素晴らしい企画。
そんな神域リーグ初年度は早くも残り2節となってしまった。
もう終わりが近づいていることに一抹の寂しさを感じてしまうが、それ以上に、このお祭りを最後まで楽しみたいという気持ちが強い。
もちろん選手たちは結果を求めて戦っている。
が、選手全員が、最後まで笑顔で戦ってくれるんじゃないかとそんな気がしてならない。
彼彼女らは、いつだって前向きで、真剣で、そして……心から麻雀を楽しんでいるから。
最高位戦日本プロ麻雀協会47期前期入会。麻雀プロ兼作家。
麻雀の面白さと、リアルな熱量を多くの人に伝えるため幅広く活動中。
Twitter:@Kotetsu_0924