嵐を起こして 全てを壊すの 私は“天衣無縫”二階堂瑠美！【Mリーグ2022-23観戦記12／15】担当記者：ゆうせー

瑠美だ。

瑠美はピンフ赤のダマテンでをプッシュ。

はション牌だったので、岡田に入っている可能性が高いと踏んだこともあっての押しだろう。瑠美はそのままテンパイをキープして、

流局時のテンパイ料へと繋げていった。

これで丸山と瑠美はわずか1000点差。

突き放したい丸山。南2局1本場の親番で、

メンタンピンの先制リーチを放つ。

数巡後、

瑠美が追いついた！ 奇しくも待ちは同じであった。

そこへ、

真っ直ぐ向かってきた滝沢からが放たれた。

『ロン』

二人の声がハモるが、

Mリーグではアタマハネルールを採用しているので、放銃した人を起点として先にツモ番が回ってくる人のアガリとなる。

ここは丸山のアガリに。

裏は乗らずに、リーチタンヤオピンフの5800点。再び瑠美との差を広げていく。

もう一度並びかけたい瑠美。この日は、

切り出しが非常に良かったのが印象的だ。

例えば、続く南2局2本場。

瑠美は3巡目に打とする。

以前なら、このようなやや遠目の手では、字牌を多く抱えながらの進行を選んでいたように感じる。

そして、

6巡目にも打。

ここも手牌を縮めることなく、アガリを最大限に見ていく。

瑠美の魅力はその攻撃力にある。

手を広げやすい点数状況もあったかと思うが、このような積極的な手組みの方が持ち味が活きる。

この局は、

姿勢と牌勢が噛み合って、赤ドラ、3900は4500のアガリとなった。

南3局、瑠美の親番。7巡目に、

瑠美は絶好のを引き入れてリーチ！

役牌を鳴いて早アガリを目指していた丸山は、

通っていない牌を大量に持ってきて、オリへとまわされる。

この局は、

瑠美のツモアガリに！ しかも赤だ！！

リーチツモ赤赤、トップへと大きく近づく4000オールのアガリとなった。

実は、

ここからが瑠美の真骨頂であった。

“天衣無縫”と呼ばれる、伸び伸びとした打ち筋で、どんどん畳み掛けていく。

南3局1本場、

瑠美はここから、

打とした！

縦の受けはとという強いシャンポンに絞り込んで、横伸びに強い3つの全てを残す、スーパー浮かせ打ち打法だ。