嵐を起こして 全てを壊すの
私は“天衣無縫”二階堂瑠美!
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2022年12月15日
第1試合
東家:滝沢和典(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
南家:丸山奏子(赤坂ドリブンズ)
西家:二階堂瑠美(EX風林火山)
北家:岡田紗佳(KADOKAWAサクラナイツ)
場が動いたのは、東3局。
親番の瑠美、
ラス牌のを手繰り寄せ、
ソウズのリャンメン落としを敢行!
ほどなくして、
をポン。
さぁ、注目の待ち取りは、
リャンメンだ!
ドラとダブのシャンポンでは、出アガリが厳しい。
リャンメン待ちは、やはり枚数の多さが魅力だ。また、裏目のダブに関しては、ポンをしてを切るなど18000のテンパイに取り直すことも出来る。
ほどなくして、をツモアガリ!
網を大きく広げてとらえきった、見事な瑠美の4000オールであった。
頭一つ抜け出した瑠美に待ったをかけたのは、
丸山だった。
比較的リャンメン固定の先切りが多い選手だが、ここは打として目一杯に構えた。シャンポン受けを残すことで、マンズの二度受けをフォロー。
積極的な姿勢からは、
「勝ちたい」という気持ちが伝わってくる。
応援メッセージも丸山を後押しする。
そんな思いに応えるかのごとく、
燃えたぎるがやってきた!
をツモ! しかも裏裏だ!
滝沢の追っかけリーチを振り切る3000-6000で、丸山が瑠美を逆転。丸山、瑠美、滝沢、岡田の並びで南場に入る。
南1局、トップ目の丸山にテンパイが入る。
丸山はダマに構えた。
対面の岡田の河が国士模様だ。3枚も余って来ていることから、トップ目に立った丸山は、先ほどと一転してここは慎重策をとった。
次巡、丸山は、
を引いてきてテンパイを崩した。
気になるのは岡田の手だが…
このようにテンパイとは程遠い状態だった。
にもかかわらず、数枚余らせることで河を作り、なおかつなどの4枚目の牌を見せないことで他家にプレッシャーを与えた、岡田のファインプレーである。
一方で、屈しなかった者もいた。