二度受けとは
二度受けとは、同じスジの牌を必要とするターツが2つある状態を指す麻雀用語のひとつ。
同じ牌を2枚必要とする形だけを指すのではなく、多くはスジの牌も含めた形を指して使われる。
重なり方によっては3メンチャンやイーペーコーなどの形になる場合もあるが、2つのターツが互いの有効牌を食いあっている形なので、重なりがないターツ+ターツよりも有効牌は少ない。
二度受けの例
〇カンチャン×2の形
上記の牌姿のの部分が、同じ牌を2枚必要とする二度受けの形。
やが重なることでもテンパイするが、カンとして見た場合、一度を引いたあとにのイーペーコーの形になり再度が必要となる。
イーペーコーがつくことで打点は向上するが、待ち牌のを自分で1枚使ってしまっているぶん残り枚数が少なく、好形とは言い難い。
〇リャンメン×2の形
上の例と似た形だが、の部分が二度受けとなっている。
×2として見た場合、どちらもを必要とするので二度受けとなる。
どちらの牌を先に引いても、最大で8枚あるはずの有効牌が、自分で使うことで1枚減ってしまう。
同じ牌を二度引けばイーペーコーになるので打点向上につながるが、残り枚数を減らしてしまうぶん単純なリャンメン+リャンメンよりも牌効率で劣る。
〇カンチャン+リャンメンの形
の部分がスジの牌を含めた二度受けの形。
のリャンメンとのカンチャンという2つのターツとして見た場合、の受けとの受けがあり、がかぶっている。
を先に引いた場合待ちはかぶらないが、そうなる保証はないのでこのような場合でも二度受けとして扱われる。
この牌姿の場合、とがカンチャンのターツだが、が二度受けになっているぶんのほうが弱いターツとされる。
〇3メンチャンになりそうな形
上記のような手牌の場合、4つあるリャンメンのターツをどれかひとつ選んで払う(捨てる)ことになる。
それぞれの有効牌は
→
→
→
→
下のふたつのターツとは、ターツ自体は重なっていないがの受け入れがかぶっている。
この形の場合、先にやを引けば残りのリャンメンの待ちとかぶらないが、やはりそうなる保証はないのでこのような場合でも二度受けとして扱われる。
逆にを引いたときはの形となり、待ちの3メンチャンとなるが、最終的にテンパイまでに必要となる牌の残り枚数ではやはりリャンメン+リャンメンに劣る。
(例の牌姿で単純に考えると8枚+8枚=16枚と12枚)