堀慎吾の復活と共に、Mリーグは激動の後半戦へ【Mリーグ2022-23観戦記12/27】担当記者:東川亮

堀は当然のポン。カン【4マン】待ちでテンパイ一番乗りを果たす。見た目で満貫以上が確定しており、周りからすれば怖い。

親が明確に高打点という状況で、愚形ドラ1テンパイでは突っ込めない。小林はテンパイするも、現物【9マン】のトイツ落としで回る。

本田も、リャンメン待ちとはいえ、役なしドラなしのテンパイでリーチは宣言できなかった。この状況で不用意に突っ込む打ち手たちではない。

回った小林がリーチで追いつくも、堀が押し切って4000は4100オール。これが決定打となり、堀が今シーズンのMリーグで初となる同日連闘・連勝を達成した。

ここまで全選手中最多の6ラスを食っていた堀だったが、一方で出場試合数もこの日の連闘で渋川を抜き、チーム最多の14戦となった。一時的に負けても、最終的には勝つ。堀に対し、チームからの絶対的な信頼があることが、数字からも見えてくる。そしてやはり、堀は結果を残す。ここまで低迷が続いていたチャンピオンチームの、巻き返し体勢は整った。

ただ、他チームとて黙ってはいない。多井の安定感はいわずもがな、小林は最終局に絶妙なテンパイ外しからピンフテンパイに組み直して2位をキープし、

本田も敗れたなかでギリギリの放銃回避を見せ、失点を最小限に食い止めている。

年始からのさらなる激闘を予感させる、4チームの2022年最終戦だった。

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