オーラス最終切り番で東城りおに突きつけられた“究極の二択”【Mリーグ2022-23観戦記1／19】担当記者：ゆうせー

それは、松ヶ瀬がMリーグの場でこういったきめ細やかな選択を繰り返して来たことの証左であろう。松ヶ瀬の打牌意図は深く、見るものを惹き付ける。

しばらくツモ切りを繰り返したあとで、

を引いてテンパイ！

フリテンだが、他家にプレッシャーをかけるためにもリーチだ！

567三色含み、超弩級の手だ。高めをツモれば8000オールスタート。

高めのはリーチの時点で山に3枚いた。

しかし、上家の萩原が立て続けにツモ切っていく。

「山には居たか…」

待ち望んでいた牌が減っていき、不安の色も覗かせる松ヶ瀬。上部テロップの“フリテン”もどこか物悲しい。

最後のツモ番に、

がいた！！！！

メンタンピンツモ三色赤赤ドラ。8000オールで総まくりを決めた。

寂しそうな目で松ヶ瀬のアガリ形を見つめる東城。だが、まだ決着はついていない。

トップ目の松ヶ瀬と東城の点差はわずか500点。

南4局1本場、

テンパイを入れていた東城は、リーチをかけてきた渋川のスジをツモ切る。

「ロン」

下の待ち牌表示も間に合っていない。松ヶ瀬が親満をテンパイしてたのは、直前のことだった。

止めようもない。12300の放銃。

あまりにも厳しい。

そこへ牙を剥いてきたのは、

下家に座る3着目の渋川だった。

2着目東城とは700点差。積極的に仕掛けてまくりにきた。

東城は、

強気に受けて立った。

渋川の端牌含みの仕掛けに対して、のトイツ落としを敢行。渋川のアクションのせいで役牌が鳴きにくくもあるため、タンヤオへと向かったのだった。

手が伸びた東城は、

ここで打とする。

「ポン」

すると、渋川がを二鳴き。

立体図はこうなっている。

負けじと東城も、

をチーしてイーシャンテンに。

さらに、

渋川はも鳴いて3副露。しゃにむに2着を狙ってくる。

間に合わせたい東城。

次に持ってきたのは、

！ テンパイだ！

ただ、喜んでばかりもいられない。まだ待ち選択が残っている。