【瀬戸熊直樹】DVD麻雀最強戦the movie 発売記念トークショー@三省堂カルチャーステーション千葉店【2023年5月6日】

文・木村由佳

千葉の三省堂書店に瀬戸熊プロファンが続々と

2023年5月6日土曜日、千葉県の千葉駅前の「三省堂カルチャーステーション千葉店」で、最強位・瀬戸熊直樹プロ(プロ連盟)のトークショー&DVDお渡し会が1部と2部(各定員50名)に分けて開催されました。

このイベントは、5月6日発売のDVD「麻雀最強戦the movie」を購入した方に、瀬戸熊プロが直接DVDをお渡しするという企画です。

5月6日は、プロ連盟の元・広報部長で、竹書房の雑誌「近代麻雀」の誌面やウェブ上のnoteで大活躍中の黒木真生プロの著書「誰が麻雀界をつぶすのか」の発売日でもあり、

DVDお渡し会に先立って、瀬戸熊プロと黒木プロ、そして金本晃さん(最強戦実行委員長&近代麻雀編集長)のトークショーが開催されました。

店内には「読む麻雀フェアIN千葉」として麻雀コーナーが設置され(5月半ばまで開催中)、竹書房の戦術書をはじめ、最強戦のTシャツなどのグッズ、竹書房以外の出版社の麻雀本、貴重な麻雀牌などさまざまな商品が陳列されてお客様の注目を集めていました。

「DVD以外に、竹書房の商品をもう一点買った方は瀬戸熊プロと一緒に写真撮影ができる」という特典もあり、参加者はほぼ全員が何か購入して、順番に瀬戸熊プロと一緒に雷電ポーズで写真撮影をしました。

以下、そのトークショーでのお話の内容の一部を紹介します。

主人公が決まらない映画撮影が始まった

瀬戸熊「この映画『麻雀最強戦the movie』になっている最強戦2021、このときは最強位が取りたくてしょうがなかったです。誰が映画の主役になるかわからなかったですけどね。映画ができて初めて見たとき、おもしろいと思いましたけど、自分が主役だから面白いのかなあという気もありました。でもプロを集めた試写会でもみんなが『おもしろい』って言ってくれてよかったです。『どうして東城りおプロがあんなにたくさん出てるんですか?』って聞かれたけどそれは原澤遊風監督が、華が欲しいと言ったからです(笑)」

ストーリーも結末も主役もわからないまま、カメラを回し続けて続く撮影。

その中で、女流プロが登場すると画面が明るく華やかになります。瀬戸熊プロのチームメイトの黒沢プロもその一人です。

瀬戸熊「お嬢(黒沢プロ)に『どうだった?』と聞かれて『出てました。おきれいでしたよ』と答えたらご満悦で、実際に見て満足してました。闘牌シーンじゃなくて控室でのインタビューでしたけど、女優さんみたいにきれいにライトが当たって、本当にきれいでした」

黒木「瀬戸熊さんは最強位になったことも立派ですけど、なってからの活動がすごいなあと思いますね。Tシャツに協力したり」

会場の中には、昨年の「クマ出没注意」のTシャツを着ている人も、この日発売の今年のTシャツを着ている人も何人かおられます。

Tシャツ

瀬戸熊「この2021のクマ出没注意のTシャツ、一番たくさん買ったのは僕だと思いますよ」

黒木「Tシャツ作る話って、事後承諾でしょ? 事前に契約とかないですよね」

瀬戸熊「このTシャツ作ります、って急に言われました」

黒木「ほらー。いっつもそう」

金本「ご協力ありがとうございます」

 

そしてこの日から発売の新作最強戦Tシャツは、多井隆晴プロとの抱擁シーンです。

瀬戸熊「新しいTシャツは、僕の案です。『今年もTシャツ作ります』って言われて見せられたデザインが、またいかついオッサンの顔だったので、ちょっと待って、って自分から写真を持って行きました。この、多井さんとのシーンは連覇できて一番ホッとした瞬間ですね」

 

多井隆晴プロ(RMU代表・渋谷ABEMAS所属)は瀬戸熊の一代前の最強位。「麻雀最強戦the movie」撮影中の最強位だった。

 

瀬戸熊「この映画は現場でカメラを回していろいろな人を撮影していくというドキュメンタリーなんですけど、1か所だけすごい演技させられたところがあるんですよ。最後の多井さんとのワンシーンです」

 

ネタバレになるかもしれませんが、せっかくなので撮影秘話をご披露しましょう。

瀬戸熊「多井さんが最強位のときは僕が『最強位様、おはようございます』と挨拶してたんですよね。ところが僕が最強位になって多井さんが『最強位様、おはようございます』と言うように立場が変わりました、っていうオチなんですよ。事実なんですけど。そして最後にその挨拶をして肩を組んで去って行くっていうシーンがあるんです。それをオッサン2人、赤坂の路上で何回もやらされたのには参りました。『今度はこっちから撮ります』『この角度でもう一度撮ります』って感じで。

映画の撮影だけじゃなくて2022年の1年間は、多井さんと会うたびにさんざん『最強位様』ってあいさつされましたね。

最強戦の決勝卓で勝ち切った後、1回目のときは実況の日吉(辰哉プロ)と司会の小山(剛志)さんが泣いたのを見て自分も泣いてしまったんですけど、2回目のときに多井さんが号泣してるのを見たら自分はつい笑ってしまいました。

実際に多井さんとは昔からいい関係です。僕が3回目の鳳凰位を取った時、その頃の多井さんはあまり目立った活躍がなかった時期なんですけど、すぐに『セトおめでとう』とメールをくれました。その後また多井さんがどんどん勝って、こうして一緒に戦えているのはうれしいですね。いつもお互いの活躍を気にしている、いい関係です。

今年の最強戦、多井さんはすでに予選で敗退してしまったんですけど、次に多井さんが最強位になった時はどうしたらいいかな、と思ってます」

 

親孝行できるのも皆さんのおかげです

瀬戸熊プロは実は千葉県出身で、本籍地は千葉にあるそうです。

瀬戸熊「瀬戸熊という苗字は珍しいから、父親からは悪さだけはするなと言われていました。千葉工業大学の理事長も瀬戸熊というんですけど、僕の叔父です。

父は最近、Mリーグも熱心に見ていて、『今日先発するよ』と電話したら『相手は誰だ』というので『内川と勝又と……』と話すと『勝又のチートイツには気を付けろ』とかアドバイスをくれるので困ってます。そんなこと言うならロンロンのレーティングもうちょっと上げろよ、と思ったり。まだ1500くらいなんですよ(笑)。でもこうやって親孝行できるのも皆さんの応援のおかげです。

あと、僕は熊本高校という進学校の出身で卒業生には医者や弁護士などが多いんですけど、高校が『卒業生のプロフィールを在校生に紹介する』ということをやっていて、そこに僕も参加させてもらいました。その中に『好きな映画』っていう欄があってちゃんと『麻雀最強戦the movie』って書けてよかったです」

黒木「ほんとは? ていうか2番目に好きな映画は?」

瀬戸熊「『ショーシャンクの空に』です」

質問コーナーも

会場を埋め尽くしたファンの中には遠方からの参加者も。山梨、名古屋、福岡などからも来られていました。質問コーナーでは、瀬戸熊プロへのいろいろな質問が飛び交いました。そのいくつかを紹介します。

まず「打っているとき、相手のくせを見ますか?」という質問が。

瀬戸熊「相手の動きやクセは当然見ていますよ。わりと僕は、そういうしぐさの特徴に気付くほうなんです。でもそういう情報は裏切られるときがありますよね。裏切られて崩れたときに困るので、普段はなるべくフラットに見るようにしています」

「ついてないときはどうしたらいいですか?」という質問も。

瀬戸熊「麻雀でついてないときは、ラス半と言って帰りましょう。僕みたいなプロはついてないからって帰るわけにはいかないけど、アマチュアの皆さんには麻雀を楽しく打ってほしいです。ついてないときは麻雀しないで、友達と美味しいご飯でも食べましょう。それが正解です」

「瀬戸熊プロのスタイルの維持の方法はなんですか? お菓子食べないんですか?」という質問も。

瀬戸熊「お菓子は食べますけど、試合前にはあまり食べないですね。一番痩せるのは試合です。試合ダイエットです」

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