1%を2%にするために。
鈴木優の、後悔しないための航海
文・カイエ【火曜担当ライター】2026年2月17日
Mリーグを史上唯一2度制している海賊船が、沈没の危機に瀕している。
ここまでのパイレーツの着順分布は(22・24・19・37)。
あまりに4着の数字が大きい。
安定感に定評のある小林剛と仲林圭が所属しているチームとは思えない、今期の下振れである。誰かひとりの不調というわけでもなく、全員が苦しんでいる。
常勝軍団・最強集団とも名高い優勝候補筆頭のパイレーツに、何が起こっているのか。
本日までのチーム状況がこちら。
セミファイナル進出ラインの6位=いわゆるボーダーまで、まだ600Pも離れている。
羅針盤はその航路を見失い、逆風と荒波に呑まれ、船体は難破寸前だ。
残り試合数はわずか18試合。
しかし、希望はある。
一時は850までマイナスが嵩んでいたのだ。最悪より200ポイント浮上している。つまり上昇気流。確実に、良い波はきている。限りなく0に近かったセミファイナル突破確率は1%~2%に。
それでも、奇跡が必要だ。
パイレーツの控室の様子【小林剛】|近代麻雀ノート
常に冷静沈着で、数字に強い船長が言うように、与えられた条件に合わせ、全力でやるだけ。
メンバーも監督もクルーも、誰も諦めてはいない。
第2試合
東家:黒沢咲(TEAM RAIDEN / 雷電)
南家:鈴木優(U-NEXT Pirates)
西家:堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ )
北家:高宮まり(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
実況:松嶋桃(日本プロ麻雀協会)
解説:白鳥翔(第42期鳳凰位・渋谷ABEMAS)
実況の松嶋桃は、この試合を境に産休に入る。
解説の白鳥翔は、先ごろ鳳凰位を連覇。タイトルホルダー枠としてのプレイヤーズゲストだ。ABEMASも熾烈なボーダー争いを繰り広げているチーム。
今日、雷電がマイナスするようなことがあれば、混戦に拍車がかかる。
そして、この日は「Mリーグ全国一気通貫ツアー in 豊橋」の開催日。
愛知県の豊橋市といえば 鈴木優の地元。むろん、燃えないはずがない。
現地には不在ながら、故郷に錦を。
監督に直訴し、志願の登板である。
東2局
優→堀への2600点横移動で幕を開けた本局。
ここはアガりこそ発生しなかったものの、実に面白い一局だった。
上家の黒沢はピンズを1枚も切っておらず、下家の堀はマンズを1枚も切っていない。
染め手に挟まれた優のこの手牌。
堀がテンパっているかは分からないが、少なくとも鳴かせて手を進めさせたくない。満貫以上をツモられて、親かぶるのも痛い状況。
平面的にはむろん
を切りたいが、そのルートは下家にマンズを3枚下ろすことになりそうな茨の道だ。
赤+ドラのある勝負手とはいえ、ここは
を落として迂回とした。
いま、黒沢から
が切られた場面。ピンズが余って、いよいよメンホンのテンパイだろうか。ここに至るまでも、堀のマンズ仕掛けに対し、バシバシとマンズを切っている黒沢。
堀も、いったん打
と自重する。
ところが、優の目には堀までもが
を余らせたかのように見えてしまう。
→
と切れば高め三色で6000オールまで望める手格好だが、















