”逆転のお滝” vs “Mリーガー狩りの浅井” その間隙を縫って舞い踊るは、”天衣無縫”【Mトーナメント2023/7/30 SEMI FINAL A卓】担当記者:渡邉浩史郎

”逆転のお滝” vs
“Mリーガー狩りの浅井”
その間隙を縫って
舞い踊るは、”天衣無縫”

2023年7月30日 SEMI FINAL A卓 文・渡邉浩史郎

Mトーナメントセミファイナル。前回のFinalステージも相まって何回FInalが続くのかと思う人もいそうだが、これは字義通りのセミファイナル。

大きかったトナメ表のピラミッドも、いよいよ最上階を決める戦いまで駒を進めた。

A卓は推薦枠から勝ち残った浅井とMリーガー3名がぶつかる構図となった。

これまで全て一戦目トップで勝ち残ってきた浅井。その様はまさに”Mリーガー狩り”筆頭。
その白いユニフォームに色を付けるべく、ここまで数々の猛者を打倒してきた。

そんな浅井とは対照的にここまで一戦目ラスからの逆転劇を繰り広げてきたのは滝沢。
“逆転のお滝”いつしか彼はそう呼ばれた。

真逆の勝ち上がり方を繰り返した二人がぶつかり合ったとき、何が起こるのか。

そんな緊張感とともに始まった一戦目は……

 



 

高打点の応酬に巻き込まれることなく、二度の一発ツモ6000オールと要所要所の躱しを決めた渋川が椅子を一つ確保。
滝沢と浅井は打ち合いもあり、3着4着。浅井の初戦無敗神話・滝沢の初戦必敗神話(?)の両方がここで崩れた。

こうなると二戦目、渋川以外のトップを取った人間が通過の可能性がかなり濃厚。

ここからは誰のデータにもない戦い。二戦目の火蓋が切られた。

【東1局1本場】

流局を挟んでの仕切り直し。瑠美のオタ風【南】ポンからの発進を受けて、滝沢は【9ピン】を選択。

現状の形では【西】【北】切りも【3マン】【3ソウ】切りも割に合わなそうという事で、瑠美に安全な【9ピン】を切って比較的優秀なペン【7ピン】を固定した。

形ができたところでじわりじわりと攻め返していく。【3ソウ】をアンカン出来て、これで勝負形も決まった。

あの時固定した【7ピン】受けをしっかりと引き入れて、文句なしの両面リーチ! 自身の目から【3マン】は4枚見え。絶好のリーチをぶつけるが……

浅井が【4マン】を握りつぶす!これをカンして……

ドラドラドラ赤の追っかけリーチ!

【1マン】は一枚ずれて渋川の元へ。

そして滝沢が一発目に持ってきた牌が……

ラス牌の【7ソウ】

裏ドラは乗らないものの、リーチ一発ドラドラドラ赤のハネマン直撃!これで一気に浅井が抜けたトップ目に立った!

しかしこの程度で負けていて”逆転のお滝”の名が廃るというもの。
聴牌連荘を挟んで【東2局1本場】、滝沢の配牌が……

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