「もうわかんねえから、とにかくクソでけえトップをとんなきゃいけない!」
「確率を上げよう!」
ルイスの強気な選択が、再びゼウスのファイナル進出に近付けた!
ツモって裏1枚でも乗れば通過。朝陽からの直撃は無条件で通過だ。
一転、朝陽は絶体絶命の窮地に立たされた。
カン
が入ったら、出ていくのは
……グラディウスの敗退が決まる、
。
トップラス、73100点差。
その無謀ともいえるルイスの、ゼウスの挑戦は、幾重もの奇跡と、そしてルイス自身の努力が重なって、あと一歩のところまで来た。
朝陽にカン
が入れば。
ルイスがツモって裏を乗せれば。
ゼウスが、奇跡の大逆転通過。
もう誰も勝負の行方はわからない。
見守ることしかできない。
数万人が、固唾を飲んで見守った、この、最後の大勝負。
神域の天秤は最後に――
僅かに、僅かに……グラディウスに、傾いたのだった。
前述したようにアトラスと、アキレスは第2試合終了の段階で、通過が決まっており。
事実上、ゼウスとグラディウスの一騎打ちだったこのセミファイナル最終戦。
4位となった朝陽は、自ら第1、2試合の結果を見て……深く、深く安堵の息をついた。
本当に、ギリギリの精神状態だったはずだ。
自分のせいでチームが負けてしまったら。そう思ったら、身が凍る想いだったことだろう。
しかしそもそも、レギュラーシーズンで4位になれたのは、朝陽の連勝あってこそだ。
セミファイナルはチームメイトに助けられた。それで良い。それが良い。
だってこれは、神域リーグという最高のチーム戦なのだから。
少し、たらればの話を許して欲しい。
最後の、ルイスのリーチ。裏ドラは……
。ツモれば、通過していたのはゼウスだった。
もっと言おう。リーチ後にルイスが仮に
を持ってきた時、嶺上牌は、
……つまり、
を持ってきてカンになっていても。ゼウスの通過だった。
ひとつ、ボタンが掛け違えば。
ゼウスの通過だったことは、間違えようのない事実。
「やった、やった勝った、勝った、勝った……勝ったよね?! ね?!」
最後まで。ルイスは、”ルイス・キャミー”であり続けた。
明るく、皆の前に立ち続けた。
「負けちゃったけど、一緒に盛り上がって、熱くなってくれたなら、今日はもういいのさ! カッコ良かったから、私が!」
インタビュ―の内容は、記事には書ききれない。
それほど、ルイスというVtuberの良さに溢れた、素晴らしいインタビューだった。まだ見ていない人は、是非見て欲しい。
「麻雀は、神域リーグの理念通り、さいっこうに、楽し~!」
……ありがとう。
ルイス・キャミ―がゼウスの最後を飾ってくれてありがとう。
神域リーグに入って、麻雀を打ってくれてありがとう。
心から感謝を。
1つ、紹介させてほしい。
ルイスのYoutubeチャンネルの、コミュニティ欄には、彼女の想いが綴られている。
これにも是非、目を通して欲しい。彼女が全力でぶつかって、苦しいことがあっても、走り抜けた軌跡だ。
試合後、本放送が終わるかどうかのそんなタイミングで。
シーズンを終えたゼウスの4人は麻雀を打ち始めていた。
「ダマピンフ~? 許せねえよなあ?」
「ほんとだよ~!」
「リーチしてよお~?」
「確かに?」














