(左から)滝沢和典 伊達朱里紗 佐々木寿人 ※高宮まりは欠席 ©Mリーグ
「昨シーズンのスタートがよくなかったので、出鼻をくじかれないよう、最初から集中して臨みたいと思います。僕は最初にじっと構えてしまう癖があって、『入り方がよくない』と昔からよく言われていました。今シーズンは最初から、ピリッとした麻雀を打てればと思います」
「MVPを獲れたこと自体はすごくうれしくて、ただ、セミファイナル・ファイナルあたりは麻雀の内容に課題が残ると感じていました。オフシーズンを通して気持ちも整理し、稽古もより重ねてきたので、よりMVPらしいしっかりした麻雀を打ちたいと気合い十分、早く試合をやりたい気持ちで燃えたぎっています。麻雀への向き合い方、場の見え方とかがかなりいいと感じたので、あの場に行くと緊張とかもすると思いますが、3年目にリニューアルした伊達を見せたいと思っています」
「ファンのみなさんが求めているのは優勝しかないと思います。昨シーズン2位だった分、よりその気持ちが強くなったと思いますので、期待に応えられるよう頑張ります。個人としては、MVPをチームメートから取り返して、三冠を目標にしていきたいと思います。(欠席した高宮について)女流の試合でもいい結果を残していると思いますし、今シーズンもいい成績を残してくれると思います。伸び伸び打ってほしいですね」
―伊達選手に伺います。オフシーズンはMVPとして見られる機会が多かったと思いますが、ご自身の中でMVPを獲って変わったことなどはありますか?
「おそらく、日吉さんとかが『昨年のMVP、伊達朱里紗!』みたいなことをことあるごとに言うと思います。そして、初めてMリーグを見た人は『この人が一番勝ったんだ、強いんだ』と見てくださると思うので、座っている姿勢一つ、所作、そうしたところも全選手の見本になれるようにならなくてはいけないと思いますし、もちろん麻雀の内容としても恥ずかしくないものを打たなくてはいけないと、身が引き締まる思いでいます」
(敬称略)
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。