炎の微笑【Mリーグ2023-24観戦記 9/21】担当記者 ゆうせー

自らアガって決着をつけた。

東場で見せた、決め手を逃さない構想力。

リードしたあとでの、場を見て安全牌を確保する守備力。

それらを融合させた、高くなるルートだけを残してのスリム進行。

去年までのいい部分はそのままに、さらに伊達の麻雀に厚みが増しているのを感じる半荘であった。

今季も、

恒例のウイニング水飲みが、幾度となく見られることだろう。

またしても強くなった印象の強い伊達だが、その原因はなんだろうか。

インタビューでは、

寿人に代わってのチーム初戦の登板、ということで、ものすごく気合いが入っていた旨を述べていた。

そして、

「昨年の後半戦はプレッシャーで内容があまりよくなかった」

ため、心づくり、体力づくりに励んだとも話していた。

振り返れば、

昨季はMVPに輝きながらも、ファイナルの最終登板では本当に悔しさをにじませていた伊達。

そこからの、後悔、葛藤、そして、鍛錬、成長。

これらが、今季の開幕戦トップを生んだのではないだろうか。

昨季の自身最終戦と今季のチーム初戦。

点と点が線でつながった。

いや、昨年度MVPに甘んじなかった、彼女が自分で「つなげた」のだ。

この日、キュッと上がっていた口角は、鍛えてきたメンタルの証。

「今年も伊達の年、そして、今年こそKONAMIの年になる」

そんな予感が脳裏を駆け抜けた、見事な伊達の快勝であった。

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