フリーの勝ち組は
リーヅモドラドラ
私は長く麻雀を打って来ましたが、そのほとんどはギャンフルとしての麻雀と、ハウスとしての麻雀です。
ギャンブルライターなのに、ハウスとしての麻雀の方が、いつの間にか多くなってしまいました。
リーグ戦のような長期に渡る真剣勝負はしたことが無いし、ネット麻雀はわずか数千回です。
実はギャンブラーとしての麻雀は、今はめったに打つことがありません。
このコーナーの記事には、ギャンブラーとしての過去の経験よりも、ハウスとして他のギャンブラーや麻雀ファンの観察を参考にしたものが多いんです。
かつて書いてたパチンコ必勝法(基本)や攻略法(特殊な例)は、再現性が高くてほぼ間違い無く勝てるものでした。
機械相手のゲームなので、正解さえ分かれば勝つのはもちろんですが、いくら稼げるかまで計算できました。
攻略法はごく特殊な秘密情報で、時には高額で取引されることもあり、今では違法行為とされることが多く下火になりました。
一方対人ゲームの麻雀は、様ざまなコミュニティがあるので、そこで勝っていることが他でも通用するかどうかが分かりにくい。
一般的な東南戦のグループで圧勝してたからといって、東風戦の一本場1500点でチップバカ高で通用するとは限らない。
「レートは安くてもいいけどチップは五千円じゃなきゃヤダ」
と言い放った女性に驚いたこともあります。
その女性を日ごろカモっているであろう男性は、ロン牌を見送って2枚オールを引き上がってました。
もちろんその男性が、たとえば学生相手に低レートで打ったとしても勝つ保証はありません。
ていうか負けそう。
この男性の見送りチップ3倍獲得は特殊ですが、それでもツモの威力は大きいです。
とりわけリーチ・ツモ。
私の店の勝ち組の基本です。
失点のことを考えずに、平均得点(チップ含む)とそれのトップへの貢献度を考えれば、多くの場合メンゼンリーチが有利。
対抗できるのは鳴きホンイツくらいです。
●アガり確率を半分にして、得点を3倍にする。
といつものお奨めです。
攻めだけを考えればほとんどリーチが正解ですが、失点回避のためにダマが必要な時はどんな時でしょう?
●その一番はトップを取りこぼさないため。
リーチでアガリ確率を半分にしてアガれないのはいいんですが、思わぬ反撃を受けてトップから転落のパターンです。役ありダマ2000をリーチで、アガリ確率2分の1に落として得点を3倍の6000点を狙っても、もしトップ目から放銃するとその何倍もの失点になってしまいます。
そういう私も赤牌が多いと良くこのミスを犯すんですけどね。
割に合わない勝負です。
先の女性のチップ五千円でも無い限り、トップ転落のリスクはチップでは見合わないのが原則です。
ただし、東場でマンガン一つ分くらいのリードはリードのうちに入らないのでさらなる加点が必要です。
南場に入りオーラスが近づくにつれて大振り禁止、バットは徐々に短く持つようにしましょう。
ノベタンよりも
ドラタンリーチ
フリー麻雀の一般的なルールでは、加点とチップは
●リーヅモドラドラ最強だと割り切ります。
ラス目はもちろんですが、トップ以外の2着3着でも1ランクダウンまでなら、リーチのメリットでだいたいカバーできます。
この場合のドラはもちろん裏ドラや赤も含みます。
開局からトップまでの道のりは素点3倍増のS字カーブと、トップ賞へのS字カーブの組み合わせです。
2段ロケットみたいなイメージはどうでしょうね。
首尾よく軌道に乗ったら不注意や驕りによる転落回避に注力します。
麻雀に限らずたいていのゲームの必勝法は「期待値打法」です。
対人ゲームは機械相手のゲームほど単純ではありませんが、基本は同じです。
たとえばリーのみ1300点のノベタンとドラタンキのどちらに受けるか?
待ち牌数は6枚と3枚。アガりやすさは2倍くらい違う。
でももしアガれた時の得点とのバランスを考慮するとドラタンキも悪くありません。
放銃を避けるためにはアガり確率を上げたいですが、放銃した時の失点の大小は分かりません。
最悪の場合はドラ切りリーチのドラ放銃だってあるんです。
チートイツの中張牌ドラ待ちとオタ風待ちの選択なども似てます。
点棒が平らな時にはドラ待ちリーチでいいと思いますが、トップ目なら字牌タンキリーチ?
んなこと無いですよね。
ドラは切らないし、リーチもしない。危険を感じたら即オリ。
ドラを切らないのはもちろんですが、特に自分が捨ててる牌で狙い打ちされないようにしましょう。
だって自分がそうすることがあるでしょう。