君の瞳にオールイン フェニックスの希望をつないだ 東城りおの連闘【Mリーグ2023-24観戦記 12/19】担当記者 ZERO / 沖中祐也

君の瞳にオールイン
フェニックスの希望をつないだ
東城りおの連闘

文・ZERO / 沖中祐也【火曜担当ライター】2023年12月19日

最近私はポーカーにハマっている。
麻雀プロなんだから麻雀の勉強をしろよ!という声は冷蔵庫の上に置いておいて、ポーカーの勉強ばかりしているのだ。

なんでこんな完全無欠の私事を書いたかと言うと今回の主人公、東城りおである。

Mリーガーになる以前、東城は自身のYouTubeチャンネル「Rio DE POKER チャンネル」を定期的に更新するほどポーカー好き。

というわけで少々強引ではあるものの、今回はほんの少しだけポーカー要素を織り交ぜながらお送りしていく。

第1回戦

東家:東城りお
セガサミーフェニックス

南家:伊達朱里紗
KONAMI麻雀格闘倶楽部

西家:勝又健志
EX風林火山

北家:園田賢
赤坂ドリブンズ

実況:松嶋桃
解説:石橋伸洋

東2局・運命を分かつヘッズアップ

ポーカー用語はいちいちかっこいい。
麻雀で言う両面待ちはオープンエンドストレートドローという大層長い名称がつけられているし、カンチャン待ちにおいてはガットショットである。
三面張がカンチャン待ちにやられるとくやしくて夜も眠れないが、ガットショットなら仕方ないか… と思えるくらいにはかっこいい。

そこで東2局である。
開局に軽く上がって迎えた園田の手牌がコチラ。

両面が3つでき、形が決まった。
安全牌の【中】(勝又がポンしている)を持って【5ピン】の対子落としをするかと思っていた。
【5ピン】【8ピン】は全員に危険な筋と言えるから早めに処理しておきたい。

しかし、園田は【中】を切った。

ドラドラだから瞬間の【1ソウ】【5ピン】ツモのロスも逃したくないし、【中】を手放しても三方に安全牌を保有している。
そもそも今【7ピン】を手出ししてきた勝又に【5ピン】【8ピン】がすでに放銃になっているかもしれない。

このへんのパンパンに構える感じは、新加入した渡辺太の影響が少なからずあるのかな… と感じる。

泣く子も黙る伊達からの親リーチが入った後に、残した【5ピン】のトイツが

暗刻になって追っかけリーチ!
麻雀でいうところの「二軒リーチ」はポーカーではヘッズアップだ! やっぱりかっこいい!

伊達と園田のヘッズアップを制したのは…

伊達のガットショットだった。(ペンチャンだけど)

「そろそろ伊達ちゃんがきそうだよね」
試合前、園田と勝又が2人でそう話していたという。

おいおい君たちは「理論派雀士」としてどこかで対談していなかったか。

漫画のように高打点をアガりまくり、映画のように逆転してくる女、伊達朱里紗
今日は漫画の方か… と理論派雀士に感じさせるほどのアガリで戦いは幕を開けた。

君の瞳にオールイン

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