不評だったら即終了!巷で話題の下衆プロ雀士【仲林圭のゲスコラム】VOL.1

不評だったら即終了!

巷で話題の下衆プロ雀士

【仲林圭のゲスコラム】

VOL.1

はじめまして、日本プロ麻雀協会A1リーグ所属仲林圭と申します。笑って踊れるnoteをアップしていたら、何故かキンマWebの星野さんの目にとまり執筆をすることになりました。よろしくお願いします。

ゲスコラムってことで今回書かせていただくことになったのだが、ゲスなコラムってなんなのかこの1週間悩みに悩んでいた。ゲスと言うと、昔やっていた「リチャードホール」の下衆ヤバ夫のイメージが強すぎて、キャン玉とかそう言う話をしなきゃいけないのかと思っている。確かにこの年齢になっても飲み会でうんこ、ちんことか話してるだけで笑ってしまうほど、精神年齢は13歳から変わってはいないが、いかんせん団体が許してくれないだろう。しかしながら、“下衆じゃが男”は語呂がいいから使っていきたいという欲望はある。

noteに書いている続きを書いていくという手もあるのだが、それだとnoteの価値が薄れてしまうので、仲林本人のブランディングにはならないだろう。さてどうしたものか。

結局、色々考えた結果、周りであった面白いことでも書いていくのが良いという結論に至った。そんなゲスな話ではなくなってしまうが、読んでいただければありがたい。

さて、今回は

『仲林背負い投げ事件』

について話していこうと思う。一応フィクションということで読んでいってくれ。

とある日、仕事が終わり、連盟の蒼山三段と食事をしていた。一時期、蒼山三段物語で一世を風靡した若手のプロだ。蒼山三段物語とは、蒼山三段が主人公の雀荘での日常を書いた人間ドラマだ。何がすごいかと言うと、蒼山三段ではなく、全くの赤の他人が書いているブログだったということだ。もし気になる人がいたら蒼山三段物語でググってもらえれば出てくると思う。彼も今や四段となり、三段と呼ぶと、四段ですと訂正されてしまう。

彼の悩みは蒼山三段物語に登場する蒼山三段より、本人が面白くないということだった。当時、あのブログが話題になった頃は、地方から蒼山三段に会いにきましたというお客さんが何人もいた。しかしながらトーク力不足で彼らをガッカリさせてしまったのではないか、そう彼は悩んでいたのだ。

さて、中華を食べ終わり、ほろ酔いの仲林と蒼山三段は次の日休みだったため、何かをして遊ぼうという話になった。日本一の歓楽街歌舞伎町。ボーリングやダーツ、キャバクラ、ホストなど、遊べるところは無限大だった。知り合いのホストに遊びに行くか、悩んでいたところ、蒼山三段からこんな言葉が出た。

「相席屋はどうですか?この前お客さんに連れて行ってもらって面白かったですよ」

相席屋という響きに仲林はそそられた。営業返しでキャバクラやホストに遊びに行くことはあるが、相席屋は行ったことがない。仲林の決断に迷いはなかった。勘違いしないで欲しいのは、蒼山三段はお客さんに連れられていったことがあるだけで、本人から行こうとしたわけではない。そして今回も提案をもらい、仲林が行きたいから行っただけだ。

蒼山三段に連れられ、風林会館の方に向かって歩いていく。お目当のビルには王様ゲームキャバクラという、なんとも楽しそうなキャバクラもあったが、煩悩を振り払い相席屋に入っていった。

中に入ると男たちの列でごった返していた。世間は金曜日、彼らもハメを外すために相席屋にやってきたのだろう。相席屋とはどういうものかと言うと、男性が30分単位でチャージを払い、女性は飲み物食べ物無料で、女の子たちが入れ替わっていくというシステムだ。入店して15分くらいしただろうか。仲林と蒼山三段は店員に先導され店の中に入った。中は煌びやかな内装で、明るいキャバクラを想像して貰えばわかりやすいだろうか。オープンな席のほかにダーツの個室やカラオケの個室など、色々楽しそうなコンテンツがあった。

飲み物を頼み、どんな子が来るのかワクワクしていると、知り合いの社長から連絡があった。今から歌舞伎町行くんだけど、暇だから遊ぼうよと言う電話だった。いつもお世話になっている社長さんだったので、相席屋に未練はあったが飲み物一杯で店を後にした。

レジの方に向かうと、大柄の男たちが店員に絡んでいた。仲林と蒼山三段は彼らの動向を見守っていた。話を聞いていると、こんなに高いわけがない、ぼったくりだと揉めているようだった。社長を待たしている仲林はだんだんイライラしてきた。女の子の店員もマニュアル通り、お金を請求しているだけなのに絡むのとかかっこ悪い。思わず一言出てしまった。

「ダサいから早くお金払って出なよ」

大柄の男たちは後ろを振り返り、こちらの胸ぐらを掴んできた。そして、相席屋の入り口で怒号を浴びせながら壁に押し付けてきた。元ラグビー部を想像してもらえればどんな男だったかはわかりやすいだろう。仲林はここだと店に迷惑がかかるから外で話そうと提案するも、目が血走っていたため、話を聞いてくれない。やっとこさ彼の会社の後輩が興奮を収めさせ、エレベーターで下に降りることになった。エレベーターの中でもなぜか胸ぐらを掴まれ、壁に押し付けられていた。

エレベーターから外に出て、彼らとの押し問答が始まった。風林会館の前で闘いが始まったのだ。そんな様子を遠くから蒼山三段は見守っていた。
lead to the next chapter…
『仲林背負い投げ事件』に続きが気なる方は…

2月13日の予定更新日

掲載されていることを祈ろう!

 

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