熱論!Mリーグ【Mon】
エースナンバー「O I」
多井隆晴が背負う重圧
文・花崎圭司【月曜担当ライター】2018年12月10日
前回の「熱闘!Mリーグ」!
ゲストにSUPER☆GiRLSの浅川梨奈さんが出られていました。
梨奈と書いて“なな”と読みますが、いやはや可愛いですな! エイベックスのiDol Street系です。ところでしかし2018年はアイドルグループが解散続き。そんな中、浅川梨奈さんが来年1/11でグループを卒業。スパガも解散してしまうのか?!と思いましたが、新メンバー加入するとのこと。来年もスパガ、そして浅川梨奈さんの活動が楽しみです。
というわけでMリーグです。
ここまで開幕から今までを振り返って一番印象的な現象といえば、渋谷ABEMASが序盤ドーンとトップを走って、ここ最近ドーンと下がってプレーオフ争いになっていることです。
こと、この11月、ABEMASの順位点だけのプラスマイナスを計算すると、ちょうどゼロ。1着から4着まで、それぞれの着順全部同じ数字であれば1位のボーナス点の+20ptが浮くのでプラスになるのですが、ゼロ。上位連対できていないということである。
実際平均着順は2.72着(平均は2.50)、得点終始も-172.2ptと厳しい。11月は“霜月”ともいうが、まさにABEMASに冷たい霜が降りてしまいました。
12月になりましたし、気持ちを切り替えて上昇していきたいところ。
Mリーグ12/10(月)第38節
第1回戦。TEAM雷電の黒沢咲プロと、KONAMI麻雀格闘倶楽部の佐々木寿人プロの殴り合いとなったが、勝ったのはヒサト(佐々木寿人)プロ。解説の滝沢和典プロもおっしゃっていたが、「いつもながらのヒサト」「懐かしのヒサト」という攻めをする。
南3局 ドラ
4巡目のヒサトの手牌
「点パネすればリーチ」とリーチを掛ける。その後ABEMAS松本吉弘プロとU-NEXTパイレーツの石橋伸洋プロに追っかけリーチをされるも、
ツモでアガリ切る。
ヒサトは前半戦、良形待ち先手リーチだったのに、追いかけられて放銃、というシーンが多かったが、最近は先手リーチをそのままアガリ切っている。
第1回戦終局後、松本は苦悩の表情となる。
負けられない試合。少なくともプラスにしなければならない。しかし結果は4着。特にミスをしたわけでもないが、この着順。どうすればいいのだろう、という気持ちだろう。
第2回戦
ここでABEMASはエース・多井隆晴プロを投入する。
正直、今日は多井の登板はないと思っていた。
前日は麻雀最強戦2018FINALが行われ、そこで多井は解説をしていた。朝から晩までの重労働である。
「でもそんなこと関係ないよ」
とでもいうように登板してきた。むしろここで休んで「昨日最強戦で疲れていたんだな」と思われたくない。それを理由にしたくない。最強戦もMリーグも、どちらも大切だ。
麻雀のために頑張れる環境に、今、自分はいる。
そのことをなによりも幸せに感じているはずだ。
そして麻雀最強戦2018で自分は「解説」であり、「選手」ではなかった。
戦いたいという気持ち、戦えない悔しさもあったはずだ。
最強戦に参加したが、最終卓に進むことはできなかった。休んでいる暇などない。
U-NEXTパイレーツの朝倉康心プロも
最近不調である。場が見えすぎるがゆえの敗戦。目が良すぎると、部屋の隅にあるホコリや、床のキズが気になったりする。情報の取捨選択と情報処理のアルゴリズムを見直している最中なのかもしれない。
そして「考えないで手なりで勝つのが一番!」、といってしまうと、「そんなのんきに麻雀やってないよ」といわれそうだが、やっぱり素直に打って勝つのが一番いい状態なのではと思うが(逆に言えば、考えなくてはいけない状況に陥ったときこそ、プロの頭脳が光る)、1回戦で勝った佐々木寿人プロが連闘となる。
第2回戦、座り巡は、
西家 朝倉康心 (U-NEXTパイレーツ)
北家 佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
まだMリーグが開幕して間もない頃。
多井が南家になったことがある。カメラワーク的に、開局開始時、南家の背中を見ることができる。
多井の背中には「01」の文字。
渋谷ABEMASのドラフト1位であり、ABEMASのエース。だから背番号「01」をつけたのだと思った。
その後、松本プロや白鳥プロも南家に座ることがあったし「MATSUMOTO」「SHIRATORI」という文字も見ているが、多井の背中は「01」に見えていた。
そしてある時、ふと気づく。「おおい」だから「OI」なのかと。だったらローマ字で「OOI」じゃないか、と言われる(言われている?)かもしれないが、「OOI」だとしても私には数字の「001」に見えただろう。