消費税が上がると
実質収入はどうなる?
「やめてくれ~」
消費税がそろそろ上がりそうなので、消費者として、あるいは零細企業の経営者として、ちょっと憂鬱です。
「百円マックは、百円のままでやってくれるのかな?」
「千円ヘアカットは?」
「パチンコの玉貸し料は?」
「フリー雀荘のゲーム代は?」
どれも内税方式なので、消費税が上がると、経営者は次のような選択をすることになります。
●価格を上げる。
●上げずに利益を減らして我慢する。
●仕入先に泣いて貰う(値下げ)。など。
経営状態の良くない会社だと、●ボーナス削減、昇給延期などにも、なりかねません。
百円マックや千円カットなどの価格アップは、コンセプト自体を壊すので、その選択は難しそうです。
これらの会社は、気軽に払える金額にするためにがんばってるのに、消費税が上がるたびに新たな負担を強いられます。
たとえば千円カットの場合。 もし外税に変更すれば、釣銭の出る券売機を導入するなど、多大な設備投資がかかります。
内税方式を維持すれば、会社の利益が減るだけでなく、理髪技術者の手取り金額まで下がってしまいます。
「手取りが減って、買い物代が高くなるんだから、踏んだり蹴ったりですよ」
パチンコ玉は、かつて私が銀玉親方だったころは4円でしたが、今は1円パチンコだけでなく、0.5円まであり、デフレ気味です。
消費税アップの場合、貸し玉数を減らすのは不評を買うので、クギを締めそうです。
消費税が上がると、企業努力にも限界があり、内税方式をやめるところも出てきます。
これまでの国の税務指導では
「総額表示方式が望ましい。本体価格の表示も可能だが、税額も併記せよ」
でした。
仮に消費税が上がれば、
「基本は本体価格表示。併記も認めるが、総額表示はダメ」
になりそうです。勝手過ぎるだろ!
百円ローソンなどの、外税式百均ショップが、もし内税方式だったら、たちまち経営難に陥ります。
外税方式だったのは、やがて来そうな増税に関して、先見の明があったのかもしれませんね。
賢い消費スタイルが浸透
もうちょっと稼げれば最高
私はフリーのライターで自営業のせいもあって、悲しいことに無年金者です。
「最近、老後の心配をすることが多くなったよ」
すでに国民年金を貰っている先輩にボヤきました。
「山ちゃん、国民年金だけじゃ、元もと生活できないよ。どっちみち自分で稼がなくちゃいけないんだから、たいして変わらんないって」
そう慰められたものの、やっぱり先輩が羨ましいです。
年よりじみた話が続きますが、生命保険とは逆に、年金は長生きすればするほど得するシステムです。
あまり健全な考えでは無いかもしれませんが、その分、若者が損をするとも言えそうです。
年金制度はとっくに破綻してると思いますが、制度を作ったころは、国民がこんなに長生きするとは、思わなかったんでしょうね。
私は深夜自転車で帰宅することが多いんですが、深夜スーパーにワインを買いに良く寄ります。
食品売り場では、賞味期限が近付いた、刺身や寿司や弁当を半額くらいで売ってます。
「老後のことは、あまり心配しなくていいかも」
もう少し贅沢を望むなら、デパ地下の夜の食品売り場も穴場ですよ。
加工食品で、賞味期限間近のバッタ物(非正規ルート品)ならさらに安い。
激安スーパーでは、十円セールまでありますからね。
私は今もガラケーですが、みなさんはスマホが多いことでしょう。
食料品に限らず、あらゆる物やサービスが賢く買える、情報を入手してると思います。
消費税が増えるのは悔しいけど、一定の労働で得られる商品やサービスは、必ずしも減っていないんです。
●賢く消費して、
●余剰分を貯金したり、
●学習費に充てたり、
●起業できる社会に、日本はすでになってると思います。
私の周りにも、将来は自分の飲食店を経営したいと言う若者がたくさんいます。
「消費税が増税されると、独立のためにできる貯金が、少なくなるような気がします」
でも、すぐに笑顔を見せて、代替案をいくつか教えてくれました。