念願の今シーズン初トップ!
インタビューで見えた
「人間・小林剛」
文・南山幸浩【木曜担当ライター】2025年10月16日
第1試合
東家:小林剛 U-NEXT Pirates
南家:内川幸太郎 EX風林火山
西家:浅井堂岐 セガサミーフェニックス
北家:三浦智博 EARTH JETS
実況:小林未沙 解説:忍田幸夫
2試合目の見所としては小林剛・三浦智博、どちらかの初勝利を期待してしまう。
しかし、Mリーグルーキーでありチーム状況も相まってか、どうしても三浦に情が湧いてしまうのは仕方のないことだろう。
彼のMリーグ初勝利は低迷するチームの起爆剤となる可能性も秘めており、
アースジェッツの浮上はさらにMリーグを盛り上げるのだから。
しかし、今日の麻雀は三浦にあまりにも非情であった。
持ち点の推移グラフを見てもわかるように勝負は「三つ巴」。


しかも流局数が0という乱打戦!つまり見どころ満載なわけなんですが、
すべて触れると長くなってしまいますので、特に印象に残った
和了や選択を私なりに厳選して紹介させていただきます。お付き合いください。
【東1局】
5巡目、イーシャンテンの内川はをツモって手が止まる。
解説の忍田氏も言及していたように一気通貫を見るかなと思いきや、

を選択し、ペン
を払う。
ドラ表示牌のより、索子の伸びに期待したか。

次巡、をツモり、ノータイム
切りの嵌
待ちリーチ。

9巡目、三浦はワンチャンスのを切り、手広いイーシャンテンに。
リーチ後に内川から切られたとこの
で内川の当たり牌
は中スジとなった。

10巡目、堂岐は無筋のドラ表示牌であるをプッシュ!
567の3色が見え手牌価値は高いが、なかなか強気な選択だと感じた。

この選択の理由として、検討配信でこう語っていた。
「内川さんが少考してを切った。そして次巡に
手出し。だから
待ちはないかなあと」
もし、少考なしで→
切りの順だったら
は切れなかったということでしょうか?奥が深い・・・。
実際、堂岐の鋭い嗅覚から生まれた選択は、11巡目をツモり
を切り三色・ドラ赤ドラのヤミテンに。
待ちは先程内川の中スジとなった、そして同テンである。

同巡、三浦がをツモ切り、

頭ハネで内川のリーチ・赤1・ドラ・裏ドラの8000の和了。
今期初の連闘となった内川、ペン払いが功を奏し、幸先の良いスタートを切った。

余談ではあるが、内川と同時に「ロン」と声を上げた堂岐は背中がつってしまうハプニングが。東2局がはじまるやいなや、「小休止ボタン」を押し、東2局を耐え凌いだという。なんとも愛おしいエピソードである。大事に至らなくて良かった。
【東3局】
親の堂岐が七対子ドラ1のテンパイし、ヤミテンの構えに。
その理由として、他者から七対子の気配を感じ、(端牌)待ちは弱いと判断、より良い待ち牌を求めた。

実際、小林は4対子、内川は5対子と堂岐の読みが光る。

