『因縁の対決』ついに実現 阿久津翔太の前に立ちはだかる壁、内川幸太郎【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 11/27 第2試合(麻雀チャンネル)】担当記者 東川亮

『因縁の対決』ついに実現 

阿久津翔太の前に立ちはだかる壁、

内川幸太郎

文・東川亮【バックアップライター】2025年11月27日

大和証券Mリーグ2025-26、11月27日の第2試合(白卓)では、やはりこの二人に注目せざるを得ない。

昨シーズン限りでKADOKAWAサクラナイツとの契約が満了になり、今季EX風林火山に籍を移した、内川幸太郎

内川の抜けた穴を埋める、そしてさらなる上積みをする存在として指名された、阿久津翔太

いやがおうにも周囲から「因縁の対決」を期待されるであろう二人が、ついに初対決となったのだ。

阿久津が連闘でこの対決に臨むというのも、なんだかいい感じだ。

当人同士にどこまでそうした感情があるのかは分からないが、そうした背景が対局を盛り上げるのも確かだし、それは間違いなく、Mリーグを面白くする要素の一つである。

第2試合

東家:小林剛U-NEXT Pirates
南家:内川幸太郎EX風林火山
西家:阿久津翔太KADOKAWAサクラナイツ
北家:下石戟BEAST X

東1局、早速二人がぶつかった。

内川がタンヤオピンフ【2ピン】【5ピン】待ちで先制リーチ。確定のメンタンピンって見ていてなんだかすがすがしい気持ちになる。山の残り枚数はなんと6枚、ドラ【2ピン】が4枚に【赤5ピン】も残っていて、打点も十分だ。

リーチ直後、阿久津の手はホンイツ發で満貫からという1シャンテンになり、現物かのように無スジの【8マン】を河に放つ。内川どうこうではなく、東1局にこのチャンス手をもらったならば、そう簡単にはオリられない。

その後も押していく阿久津。しかし、さすがに無スジのドラには手が止まる。

河をにらみつける阿久津。まだ通っていないスジは多い、【2ピン】がドラでなければ押すならば・・・

阿久津は【2ピン】を打ち抜いた!

内川がアガって、裏ドラ1枚も打点は変わらず8000。

内川にとっては幸先の良いスタートだが、阿久津としてもこの失点にはさほど後悔はないだろう。

そして、見ている側としては理想的とも言える試合の立ち上がりだ。

東4局も因縁を感じさせる1局に。

先制テンパイは内川、タンヤオ赤、親の現物であるカン【6ピン】待ちということでダマテンを選択。

そこに阿久津がリーチをぶつける。

【5ソウ】【8ソウ】待ちは【8ソウ】が小林にポンされているものの、高目の【5ソウ】ならイーペーコーということで躊躇なく攻める。

ラス目のリーチには振り込みたくないところ。内川としては、長引いて無スジを引いてきたらオリる予定もあったはずだ。しかしラス牌の【6ピン】をツモ、1000-2000のアガリで阿久津のリーチを蹴ることに成功する。

内川ペースで進む試合。南1局【西】を切ると、

小林がロン!

打点は【發】のみの1500でした。

内川さんの【西】こすり、もうそろそろいいんじゃないかなーとか思っていたら、ここから雲行きが変わりはじめる。

南1局1本場は、内川が早々にテンパイ。カン【3マン】【3ピン】【4マン】のシャンポンも待ちとしては良いわけではなく、また変化もあるということでまずはダマテンに構えると思われたが、

内川の選択はテンパイ取らず。巡目も早いことから、役ありの高打点を目指していく。

紆余曲折の末、最終的にはタンヤオイーペーコー、カン【7ソウ】待ちでリーチ。

だが、リーチ時点で【7ソウ】は下石の手に暗刻で山にはなく、

追いついた下石がリーチをぶつけた。

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