一頭の雷獣【Mリーグ2023-24観戦記 11/14】担当記者 越野智紀

太選手の【9ピン】【8ピン】と切られた後に出てきた【1マン】は手牌に関連していそうな牌です。
もし関連していないとしたら【8ピン】切りの巡目で【1マン】を引いてきたことになりそうですが、【8ピン】も不要牌で安全度を意識して【1マン】を1巡残したのならば【9ピン】【8ピン】の切り順が逆になっているのが普通なので、【1マン】に関連した牌が手に残っている確率が高そうです。
場に見えていない萬子の関連部分が【1マン】【2マン】【2マン】【2マン】【3マン】【3マン】【3マン】【4マン】【4マン】【4マン】【4マン】【5マン】【5マン】で、【9ピン】【8ピン】落としや【1マン】【北】の切り順を紐づけて想定できる形は

【1マン】【2マン】【3マン】【2マン】【3マン】【4マン】【3マン】【4マン】【5マン】【2マン】【2マン】【2マン】【3マン】【3マン】【3マン】【1マン】【2マン】【2マン】【1マン】【3マン】【3マン】【1マン】【3マン】【5マン】【3マン】【5マン】【5マン】【2マン】【2マン】【3マン】【3マン】【2マン】【4マン】【3マン】【4マン】【3マン】【5マン】⑮手役狙いで【1マン】を単独で浮かしていたため関連牌無し⑯太選手の攪乱で関連牌無し

こんなところ。
1種の牌を4枚使い切るパターンを排除して、現状確率の高そうな組み合わせを抜き出すと

【2マン】【3マン】【4マン】【3マン】【4マン】【5マン】【2マン】【2マン】【3マン】【3マン】【2マン】【4マン】【3マン】【4マン】

その後に萩原選手から【3マン】がツモ切られ、確率の高そうな組み合わせが更新され

【2マン】【3マン】【4マン】【3マン】【4マン】【5マン】【2マン】【2マン】【2マン】【4マン】【3マン】【4マン】

この5パターンに。
こういった感じで毎巡変化する情報を取り入れてカン【2マン】とカン【4マン】の比較をしていきます。

情報を更新後、テンパイの入った堀選手。
【2マン】は場に1枚切れで太選手の手には【2マン】【4マン】も同じぐらいありそうで、萩原選手の手には【2マン】が薄く、小林選手からは推測が難しい状況。

かなり微差に見えましたが、堀選手は迷わずカン【4マン】を選択すると

一発ツモでの即回答。
このアガリで堀選手は初戦のトップに続いて2着を獲得すると

失われたはずの連闘権の再取得を交渉する決意を固めていました。

1着は序盤のリードを生かし後半は流れに抗うことなく先頭を駆け抜けた萩原選手。
今シーズンチーム初の個人連勝を達成すると1試合目の瀬戸熊選手のラスも補ってチームポイントも上乗せし、四位一体の雷獣が上位争いに鼻先をねじ込んできました。

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