後方からカッ!飛んできたのは、スナイパー・茅森早香 担当記者 ゆうせー【Mリーグ2023-24観戦記 2/29】

一方、鳴いた場合は、

テンパイするのが、

【3マン】【4マン】【5マン】【6マン】【7マン】(【8マン】は全見え)【2ソウ】【3ソウ】【4ソウ】【5ソウ】の28枚。およそ倍になる。

そのかわり、【3マン】【6マン】引きは愚形テンパイになるので、ツモで好形テンパイになるのは21枚だ。

また、チーしてテンパイとなるのは【3マン】【5マン】【6マン】【2ソウ】【5ソウ】の15枚。しかし、そのうち好形テンパイとなるのは、【5マン】【2ソウ】【5ソウ】の9枚。スルーの14枚より減っている。

しかも、上家からかなりマンズが打たれやすいので、マンズが減るのは枚数以上の損失となる。

ちなみに切ることとなる【5ピン】は、前巡に【2ピン】を通していて【6ピン】が全て見えているので、比較的打ちやすい。

さて、取り上げておいてなんだが、これは悩ましい。好形テンパイと一口に言っても、単純なリャンメンと、【4マン】【7マン】ノベタンの質が違うというのもある。

仕掛けることも含めた最終形の安定性をとるならスルー。多少の愚形には目をつぶり、主にツモによるテンパイ枚数を重視するならチーだ。

私は、【8マン】が残っているならチーするが、この状態ならスルーしそうだ。ただ、どちらもあるにはあるだろう。

(NAGA解析は「シャンテン数の変わらない鳴きの評価が低く出るので、今回は紹介しないこととする。」)

何はともあれ、茅森はテンパイ枚数重視の策を取って、

絶好の【3ソウ】を呼び込んだ。

この時点で勝負あり。

【3マン】をツモって茅森が逆転トップ。

ボーダー争いから抜け出す、価値ある勝利を挙げた。

ん…?

何か見てる…??

いや、めっちゃ見てる!!!

茅森は、この日解説の仲林に「トップを取ったらカメラ目線をする」と話していたらしい。

そして、大事な試合に勝った喜びも大きかったのだろう。

レギュラーシーズンも残り15戦。

狙った獲物は逃さない。

要所要所でアガリを決めたスナイパー、茅森早香が、

ボーダーにいるフェニックスを押し上げた、そんな一戦であった。

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