【 #神域リーグ 第7節観戦記】第21試合 苦境でも笑顔 魔法の言葉が、天まで届く 千羽黒乃は麻雀が大好きだから【文 #後藤哲冶 】
加えて、麻雀の話をするのであればなんですが、神域リーグではMリーガーの方が監督になってくださるので、技術面は監督が教えてくれると思うんですよね。
なので、私は、『選手のメンタルケア』ができればな、と思っています。
というのも私は、この5年間ずっとX(旧Twitter)でも精力的に活動してまして。
ファンの方から寄せられた、2000件を超える麻雀の悩み全てに、誠心誠意答えてきた実績があります。
その中には、麻雀を楽しめなくなってしまった方も多くいて、そういった方たちにも真摯に向き合い、麻雀に対するモチベーションを上げてくれるようなコミュニケーションをとってきた自負があります。
なので、チームメイトに対してのメンタルケアには、自信があります!
――最後に、改めて今年の神域リーグへの意気込みを聞かせてください
神域リーグに出たいという気持ちは、ここまでもお話したように、もちろんです。
その上で、私は初年度に獲る事ができなかった、神域リーグ優勝を獲りにいきたいと思っています。
……実は初年度で凄く悔しいことがあって。
レイド君の濃い捨て牌にオリてしまって、天開さんに2000、4000をツモられてしまった局があったんですよね。
その局を監督の松本プロと検討した時に、「ここのオリが少し早すぎたんじゃないか」と指摘していただき。私自身も実際にその通りだったな、と強く思いました。
その時は、あまり人読み(打っている人がどういう打ち手かを考慮し、押し引きを判断する読みのこと)を重視していなかったんですが、しっかりとレイド君の麻雀を研究していれば、ここは自分のアガリにできたな、と凄い反省したんですよね。
そんな悔しさを胸にこの1年間、麻雀の研鑽ももちろん積み重ねてきました。
麻雀ミリオネアでは、プロの方を相手にして、4回勝ち抜くことができて、最後の5回目には錚々たるメンバーと打たせていただき、本当に貴重な経験をさせていただきました。
(※麻雀ミリオネアとは…Vtuberがプロ3名を相手にする5番勝負を行い、5戦勝ち上がれば総額100万円相当の商品がゲットという麻雀スリアロチャンネルの配信企画。勝利条件は2着以内に入ることで、千羽は最終戦まで勝ち進み、多井隆晴・仲林圭・小林剛というMリーガー3名と対決した)
実は神域リーグに選手として出場させてもらった1年目は、1度もトップが取れなかったんですよね。
成績も、大きくマイナスしてしまって。
だからこそ、もう一度あの舞台に立ちたい。次こそは勝って、チームで優勝して、MVPまで獲ってやりたい。
その気持ちは、誰よりも強くあります。
‥…だから、是非監督の皆さんには、指名をよろしくお願い致します、と伝えたいです。
――ありがとうございます。誰よりも麻雀を愛する千羽さんが、もう一度あの最高の舞台で麻雀を打てる事を、心より楽しみにしています
最後に「指名をよろしくお願い致します」と口にした千羽の声には、力強さがあった。
初年度、明るく元気なキャラクターで、麻雀を存分に楽しみ、そしてその楽しさを、多くの視聴者に発信した千羽黒乃。
そんな千羽が昨年、今までと変わらない笑顔の裏で、静かに悔しさを堪えていた。
共に麻雀を打った仲間や、自らが麻雀を教えた弟子達は、あの最高の舞台で眩しいくらいに輝いていた。
そんな後ろ姿を見ながら、僅かに込み上げた感情を抑えて、笑顔をふりまいた。
もう、後悔はしたくないから。
積み上げた想いを胸に、千羽黒乃がもう一度あの舞台を目指している。
最高位戦日本プロ麻雀協会47期前期入会。麻雀プロ兼作家。
麻雀の面白さと、リアルな熱量を多くの人に伝えるため幅広く活動中。
Twitter:@Kotetsu_0924