【 #神域リーグ2024 ・ドラフト直前特別インタビュー】どうかもう一度、あの空よりも高い場所へ 千羽黒乃が追い続ける、たった一つの願い

どうかもう一度、
あの空よりも高い場所へ
千羽黒乃が追い続ける
たった一つの願い

神域リーグ2024 ドラフト直前インタビュー
(取材・文 後藤哲冶)

 

千羽黒乃(せんばくろの)は、2018年8月28日にYouTubeで配信を開始したVTuber。
「ばーちゃる高尾山」在住で、1011歳(2021年1月現在)にして麻雀歴1000年の鴉天狗。

天開司が主催した第1回神域リーグへ参加表明し、チームヘラクレスからドラフトを受け神域リーガーに。
第2回も同様に参加表明をしたが、残念ながら指名漏れ。
昨年は、選手への麻雀指導であったり、大会の同時視聴配信や、初年度所属していたチームヘラクレスの控室配信にてOBとして解説を行う等、神域リーグを盛り上げる活動に精力的に取り組んだ。

今回は、そんな「今年こそはもう一度神域リーグへ」と意気込む千羽黒乃へ、取材を行った。

――まず初年度に選手として出場した第1回神域リーグの感想を教えてください

ひとことで言うなら、『夢が叶ったような時間』でした。
有名なVtuberの方とチームを組んで出場できて、Mリーガーの方々と、真剣勝負ができて。
そして自分の麻雀を本当に多くの人に見てもらうことができたこと。全部が嬉しい経験でした。

そもそも私は、自分の麻雀をたくさんの人に見てもらいたいという気持ちで麻雀配信を始めましたし、雀荘で働いていた時は、もっとたくさんの人と麻雀を打ちたいなという気持ちもありました。
麻雀をたくさんの人に見て欲しいという気持ちから、昔は麻雀のプロになりたいと思ったこともありましたが、様々な事情が重なって、その夢は叶わなくて。
だからこそ、麻雀プロの方や、有名なライバーの方と麻雀が打てる神域リーグという舞台は、私にとって本当に夢のような舞台だったんです。

本当に麻雀を頑張って続けてきて良かったなって思いましたし、麻雀と真剣に向き合って、努力してきたことが報われたようで、本当に嬉しかったです。

――昨年(神域リーグ2023)、ドラフトで選出されなかった時の心境を教えていただけますか?

その瞬間から、来年の神域リーグへのアピールは始まってる、と気持ちをすぐに切り替えました。
これも麻雀の経験が活きていると思います。例えば、東1局始まってすぐに24000点打っちゃった! とか、麻雀ならよくあるじゃないですか。
でも、そんな時でもすぐ次の局は始まるわけで。
だから、大事なのは“次なにをするか”を考えることだと思ったんです。

だからすぐに、神域リーグに出場する選手たちの練習に参加したり、いざ大会が始まったら、同時視聴だったり、控室配信で解説をしたりと、神域リーグを盛り上げるための活動に着手しました。
選手になれなくても、私にできる事はある。そう思っていましたね。

――そうして開幕した昨年の神域リーグ2023。千羽さんが見ていて感じたことを教えてください

新しい参加者の方がすごく増えたなという印象でした。
たくさんのジャンルで活躍されている方が多く指名されて、それまで麻雀をあまり見ていなかった視聴者の方にも、麻雀の楽しさが広がっていったのを感じました!
麻雀経験が長くない配信者の方が、一生懸命取り組んで、そして成長していく姿は、多くの麻雀初心者の方にも勇気を与えたんじゃないかな、と思っています。

そしてもちろん、コーチングをしたり、コラボをさせていただいたりと、神域リーガーの人達と交流はさせてもらいましたが、見ている時は、あくまで私は『外野』なので。
だから、コーチングをずっとしていた、鈴木勝君が、神域リーグの舞台ですごく良いリーチを打って、6000オールをツモった時とか、やったねー! ってもちろん思いましたし、嬉しかったんですけど。
でもやっぱり、この中に私はいないんだなって思う部分もあって。
……寂しくなかったと言ったら、嘘になりますかね。

昨年は、パブリックビューイング会場にも足を運んだんですけれど、すごい広い映画館に、たくさんの方がつめかけて、バルーンを叩きながら、大型スクリーンに映し出された画面に声援を送る姿を見て……自分もこんな舞台で、麻雀を打ちたかったな、という想いは募りましたし、やっぱり、悔しかったです。

――一部では、元々麻雀Vtuberとして活躍している千羽さんは、元々麻雀ファンの視聴者が多く、神域リーグの理念である『麻雀の楽しさを広める』と合致しないのでは?という声もありました。これについてはどう感じていますか?

もちろん、そういった意見があるのは私も知っていました。

だからこそ、この1年どうすれば良いかというのをすごく考えた結果、麻雀だけをやっているVtuberになるのではなく、新たなファン層を開拓して、別ジャンルのファン層を取り込む必要がある、と考えたんです。

そこで私が取り組んだのが、「STREET FIGHTER 6」でした。
伝説的な格闘ゲーマーの方に師事しながら、スト6を配信で沢山プレーして、最高ランクであるマスターに到達することができました。
大会にも出場して、チームで最多の勝利数を収めることもできたんです。

そしてそんな活動の中でプロ格闘ゲーマーの方に、麻雀をコーチングする機会を頂き、格闘ゲーム界隈に麻雀を広めるといった活動も今年はしてきました。

麻雀だけやっているから指名しない、とはならないように、麻雀ファン以外の方も、私のチャンネルは見てくれているんだよ、というのをアピールできる1年間にしてきたつもりです。

――では、ドラフトへのアピールとして、千羽さんを指名した時にチームにどんなメリットがあるか教えてください

私はこの5年間、一度も打牌批判をしない、と心がけて麻雀配信を続けてきました。
どんな打牌でも褒めるという方針を、視聴者さんにも徹底し、浸透させる。これを意識の根幹においてきたんです。

私が配信でよく口にする、「お見事なのじゃ」という言葉があるんですけれど。
神域リーグを通じて、この言葉が浸透してくれたのは本当に嬉しいなと思いました。
私がいることで、相手を思いやって、優しい言葉が溢れる配信にできるんじゃないかなというのは、ひとつアピールポイントとしてありますね。

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