セミファイナル2戦目。

スコアは、こうなっている。
「ここで勝たないで、いつ勝つんだよなぁ…!」
そんな言葉を口の中で転がしながら、

因幡はねるは出陣した。
東家:因幡はねる(チームグラディウス)
南家:朝陽にいな(チームアトラス)
西家:渋谷ハル(チームゼウス)
北家:長尾景(チームヘラクレス)
卓についたはねるを、強烈なアゲンストが襲う。
東1局、
「これは、アレしかねぇなぁ…」と、

得意のホンイツ(アレ)へ牌を寄せていく、はねる。
そこへ、

上家の長尾からリーチがかかる。

「イヤだってええぇぇぇぇ!!!」
今シーズン、何度見たことだろうか。この不幸な光景を。

長尾への8000点放銃。
東2局の始まりに、はねるは自らを奮い立たせようとする。
「(ゼェゼェ…)まだ大丈夫…まだ舞え…

ない!この配牌!!」
まるで薄ら笑いを浮かべているように見える、温もりのない配牌。
しかし、絶望を理性で受け止め、はねるは諦めなかった。
東2局の終盤には、

あのバラバラだった手を、七対子へとまとめ上げた!
ここは、を切って、
単騎のダマテンに構える。
「良さげな牌を引いてきたらリーチしよう」
と考えていた、はねるのもとに、

がやってきた!

リーチだ!!
「ロン」

思わず、声を荒げてしまうはねる。
打点は、

18000。
「心折れるってーーーー!!!」
そして、

この配牌である。
はねるの持ち点は-1000点となってしまった。
「こっから入れる保険はないですか?」
ありません。
それでも、

テンパイにまで辿り着いた!

中筋の待ちでリーチだ!
やって来たのは、