わずか2局の悪夢── 堀慎吾が選んだ【5s】、 その先に待っていたものは【Mリーグ2022-23観戦記1／23】担当記者:江崎しんのすけ

わずか2局の悪夢──
堀慎吾が選んだ、
その先に待っていたものは

文・江崎しんのすけ【月曜担当ライター】2023年1月23日

第1回戦

東家：松ヶ瀬隆弥(EX風林火山)
南家：日向藍子(渋谷ABEMAS)
西家：堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ)
北家：滝沢和典(KONAMI麻雀格闘倶楽部)

Mリーグ2022シーズン61試合目はKONAMI・風林火山・アベマズの上位チームと、セミファイナル進出のボーダーラインにいるサクラナイツの対決となった。

東1局、序盤にリードを築いたのは堀。

・待ちのシャンポンテンパイをダマテンに構え、次巡ドラのを引き入れ待ちでリーチをかける。

直後に滝沢が追いかけリーチ。待ちは。

8巡目、親番の松ヶ瀬が追いつく。平和の待ちで、なら678の三色が完成する。

を切って追いかけリーチをかけるが…

このが堀の当たり牌。裏が1枚乗って8,000点のアガリとなる。

堀のリーチ宣言牌がだったが、仮に堀が待ちだとすると、堀はの形で持っていたことになる。

その場合、ドラを使い切る・かつドラ周りで巡目が経つと危険になりやすいがもっと早い巡目に切る可能性があり、ややの可能性は下がる。

しかし今回は既にテンパっている形からの変化という、想定外の形だった。

幸先の良いスタートを切った堀。
その後も加点を続ける。

続く東2局ではをポンして500-1,000をあっさりツモ。

東3局の親番では、待ちのリーチをかけ一人テンパイで流局。
さらに2,000点を加点。

続く東3局1本場でも手が入る。
待ち(今度はノベタン)で先制リーチ。

またしても堀のアガりかと思われたが、この男が堀の流れに待ったをかけた。

滝沢だ。

リーチを受けた一発目、4枚目の東を引き入れる。
当然カンはしない。現物のを落としていく。

2巡後、堀がをツモ切り滝沢がチー。

2枚切れのを切ってイーシャンテンに。
東もリーチには通るが、最後までカンして打点を上げる選択肢を残しておく。

現状の打点は2,000点だが、カンして新ドラが1枚でも乗れば符ハネして満貫にまで上昇する。
親リーチに対してカンは少々怖いが、テンパれば勝負に出る一手だろう。

だが次巡、堀がツモ切ったのはだった。
カンはできないが、これはこれで嬉しい。

滝沢はをチーしてテンパイを入れる。
待ちは。堀・滝沢ともに山に2枚ずつ眠っていた。

めくり合いを制したのは滝沢だった。
をツモり1,000-2,000を成就させる。